Strange Days

鹿児島ツアー2日目

2006年03月04日(土曜日) 23時55分 天気:晴れ

 一夜明けた4日、いよいよ鹿児島ツーリング本番だ。
 朝食はホテルで取り、玄関前で出撃準備する。今日も働け、BD-1
 荷物はKimm35lに詰めて、リアキャリアに縛り付けた。セキサイダーの低さのおかげで、低重心で安定するのだが、一つ問題がある。リアスイングアーム固定具が折れているので、ややもするとスイングアームが折れてお座りしてしまうのだ。普通に乗っている場合はいいのだが、激坂の上りで、しかも路面から突き上げられでもしたら。恐ろしいことになりそうだ。そんなわけで、出発後もできるだけゆるゆると走っていった。
 最初のうちは、川沿いに走っていった。どの川を上っていったのかは、僕の場合はGPSだけが憶えている。
 途中で見かけた足湯。近くの旅館が設置してくれたものらしい。もちろんタダ。しかし、非常に脱ぎにくいシューズで来てしまった我輩は、ここはパスしてしまった。
 更に登って行く。さすがに霧島山系、温泉街の多さは異常なくらいだ。川沿いの道に、ポツリポツリと現れる。
 やがて、より細く、斜度のきつい道が現れた。最初の激坂だという。まあ仕方ないと、へこへこと上っていった。この辺もそれなりの温泉街らしく、道の下に並ぶ旅館が見えた。
 細くてきつい道を登り続けると、また広い幹線道路に出た。というか、今まさに、上の方から拡幅中という按配だ。なにやら展望台があるので上ってみると、が見えた。えらい遠さだがな。
 さて俺様、ちと弱っておりました。と申すのも、初日にホテル代を前払いしてしまうと、財布の中身がとても心細くなってしまったのである。具体的にいうと福沢さんが不在なのである。これはちょっときついかな。そこで平野氏と相談して、郵便局に寄ってもらうことにした。途中の集落で首尾よく郵便局を見つけ、ATMで金を下ろす。ビバATM。
 さらに先に進む。道はまた細くなり、しかし緑の中を進むいい雰囲気になってきた。ちょうど桜島だの眼下の山裾だのが望める場所で記念撮影
 実は、このすぐ近くに"マイケーキ"という、凄く気になる看板が立っていた。雰囲気的にケーキ屋さんだろうと思われたのだが、こんな辺鄙なところに? 工場の類では無いかとも推定されたが、確かめることも無く先に進んだ。未だに気になるポイントだ。
 さて、その先を進んでゆくと、ようやくこの界隈の観光地、霧島神宮に出る。でも先に食事だもんね。腹が減っていたので、近くの食堂で食事を取った。人気だった黒豚とんかつ定食。値段相応にボリュームがあり、野菜も多かった。
 食後に急な運動はきついので、というわけでも無いが、まずは霧島神宮を参拝する。巨木がずんと境内に立ち、清清しい雰囲気だ。
 さてこの先、いよいよ道がきつくなる。僕はサドルが下がりすぎだと感じたので、思い切って上げておいた。しかし思い切りすぎて、ちと膝が伸びすぎだ。まあこれくらいがいいだろうと舐めていたツケを、後で払うことになるのだが。
 みんなマイペースで上って行く。ゆっくり上って行く平野氏と僕を、他四人がガンガン飛ばして引き離してゆく展開となった。上りもきついが、いつスイングアームが回ってしまうか分からないという恐怖も、少々堪える。
 しばらく走ると、先行組みが休憩していたので、追いつく。ここからも遠く桜島が遠望できた。
 元気なまき氏と三井氏が先に進み、平野氏が追いついてきたところで、@nak組ともども走り出した。平野氏から聞かされていた大体の行程と、その高度から、腕時計の高度計を見て『後100m上りだと思うよ』などとほざいていたら、カーブ一つ越えた向こうで待っているまき氏と三井氏が。そこが『後100m』でした。にゃは。高度計の悪戯ずらosz
 ともあれ、そこが湯野之温泉だった。ここで全員が集合して、さらに100m程上ると、ようやく今日のご馳走、新湯温泉にたどり着く。戦後にこの宿の親父が独力で開発してきたという、あらゆるものに手作り感満載な温泉だった。
 温泉は内湯と露天風呂があり、露天風呂はなんと混浴。女性はバスタオルを巻いて入るようになっているのだとか。ところが、事前にそのことを知らなかった僕は、居心地の良かった内湯で過ごしてしまい、混浴の事実を知ったのは湯上り後。まさに後の祭りだ!(やけくそ)
 しかし、この温泉は、いままで見たことも無かった位に湯の花がたっぷりで、身体もあっという間にポカポカしてくる。なんというか、秘湯感たっぷりな温泉だった。ここ、泊まってみたいなー。
 新湯温泉を後にすると、次なる温泉は林田温泉。そこまでの道行きは、そこここの斜面に湯気が立ち上る、地獄のような光景の中を走って行く。こりゃあ、温泉地がごろごろ出来るわけだわ。
 その林田温泉は、さっきの新湯温泉とは対照的な、近代的なリゾート型ホテルだった。浴場も恐ろしいほど広く、テニスコート数面分の内湯の他に、さらに広大な露天風呂があるという構成。ただ意外に外への眺望がよろしくなかったのが残念だ。
 林田温泉を後にする。この近辺はどこからでも湯が沸いていて、道路下のこんな崖からも湯気が湧いていた。
 少し下ってゆくと、みやげ物屋街に出た。ここで温泉饅頭を買う一団。食欲の無かった僕は、人の物を試食させてもらい、満足してしまった。体調下降気味だなーと思っていた。
 そこからは、刻々と暗くなってゆく空に追い立てられるように、夜道を走ってホテルへと戻った。
 ホテルで一息つくと、もう今夜の宴に出立だ。昨日行けなかった、繁華街のお目当ての店。ここは鶏肉での焼肉、しかも溶岩の板で焼くという変わったスタイルだった。あんまり焼きすぎると旨味がなくなるということなので、赤みが薄れたくらいで口に放り込む。なかなかのお味。特に野菜の美味さはどうしたことか。僕の好みが変わったのか。
 日付が変わる前位にホテルに戻り、それから襲来中のスパマーのお相手をしているうちに日付が変わってしまった。あー、こりゃあ、睡眠時間4時間くらいかな。


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