Strange Days

佐田岬~国東半島ツーリング5日目

2006年05月03日(水曜日) 21時46分 自転車 天気:真っ青に快晴

 このツーリングの目玉第2弾、ツールド国東当日がやってきた。とりあえず完走を目指して120kmをひた走る。なんてことの無い距離だと思いきや……。


 朝は7:00に起床。最上階にあるレストランで朝食を取った。これが、窓の向こうには住吉浜を含む半島と、それに抱かれた湾を一望に出来る絶景。
 さて、パン食の朝食を取り、MR-4Fに乗って会場へと急いだ。既に自転車をルーフに載せた車が、リゾートパークへの道に連なっている。実は、カメラが壊れてしまっていた。GX8を裸のままバッグに入れていたら、固いものと当たったのかレンズカバー部が吹き飛んでしまったのだ。カメラとしては問題ないにしても、レンズむき出しのままで扱う気にはなれない。今日は携帯電話のカメラが頼りだ。
 開会式場に入る。変わった自転車はほとんど居ない。リカンベントは、会場近くでオプティマと思われるものと行き会ったくらいだ。来年は僕がBikeEでも担いで*1。折り畳みも存外に少なく、BD-1やDAHONを数台見かけただけだ。全車両の90%以上は、ロードレーサーが占めるんじゃないか。
 Bコース(120km)はAコース(160km)、Cコース(60km)に次いでの出走だ。Bコース出走直前の状況。Bコースは370人くらいらしい。今年、Bコースは坂大増量で、かなりきついという噂だ。でも数々の坂を制してきた僕なら大丈夫でしょう。
 Aはいの一番の出走だったからか、スターターの号砲に加え、打ち上げ花火の轟音も加わり、華やかなものだった。打ち上げ花火の無いBコースは、いくぶんしんみりとスタートした。
 最初の7kmは、杵築方面に向けてのパレードだった。それから逆方向、住吉浜方面の山中へと折り返してゆく。ここからはコントロール無しなので、車も割り込んでくる。
 最初の休憩所。バナナ、各種飲み物、お菓子類が用意されていたので、バナナをもらい、水で喉を潤し、キャンディを口に放り込んだ。トイレも済ませる。
 結構長めに休みを取り、再出発。今回、Bコースは峠をいくつも越えてゆく感じだった。峠への上りで、前を行く自転車が、AirFridayだったのに気づいた。そういえば、ジャージもBikeFridayだ。他にもポケロケも見かけた気がする(遠距離だったのではっきりしない)。
 途中まではAコースと同じルートだが、さらに峠へと進むAコースと別れ、宇佐神宮方面へと折り返す。ずっと山岳戦が続くのだ。
 ダム湖の側を通過し、しばらく。まだ走り出して30km程度なのに、もうAコースの連中が追い抜いてゆく。シャカリキだなあ。実業団クラスも多数混じっているようだ。
 更に進むと、再びAコースと分かれる。Aコースは遠回りして高田方面に迂回するのだが、Bコースは単刀直入に峠を越えるのだ。おかげで消耗させられる。それでも、次なる休憩所で、こんな素晴らしい風景に出会えるのだから、些細なことだとも思える。とはいえ、時折20%超と思える激坂に直面するのには参った。参加者の半分くらいが押している状況だ。だが、我がMR-4Fには26Tというふざけたチェーンリングが付いている。どんな激坂も、なんとか登って行けるのだ。しかし、さすがに超激坂を前に、無休憩登坂は無理だったが。
 艱難辛苦の末、国東半島の北東をショートカットする形で、Bコースは海に出た。海沿いというにはやや遠い道を走らされ、やがて明日フェリーに乗るつもりの竹田津を通過、しばらく走って昼食場所についた。
 昼食にはおにぎり2個+付け合わせと、汁物、例によってバナナなどが用意されていた。腹八分目に収めておく。
 ゴールまで何kmか、いまいち分からないが、16:00までにはゴールできるだろうと見積もった。
 終盤戦、ゴールへ向かう半島西部の道が、一番きつかった。消耗していることもあるが、眺めもよろしくない、普通の車道だからだ。精神的にきつくなりそうなので、適当な列車を見つけてはくっつき、疲れたらロンリーに走り続けた。
 途中で歩道に入るように指示されたので、その通りに走り続ける。トンネルも多く、照明が無い場所も多かったので、そういう意味でも嫌な道だった。
 ゴールは16:30になってしまった。順位はBコース241番。足切りまで後30分なのに、まだ7割もゴールして無いのか。想像以上に苛酷なイベントだった。とりあえず、完走証明書と、共に頑張ったMR-4Fをカメラに収めておく
 閉会式でもやるのかと思ったら、参加者がどんどん引き上げて行くので、僕もゴール撤収を見届けて、ホテルに戻った。
 それにしても、凄い晴天に恵まれたイベントだった。
 今年は、例年よりさらに坂が増量されたという、Bコースこそが漢のコースだったといえよう*2。確かにきつかったけど、代わり映えのしない平地を淡々と走るより、あの山中の絶景に出会えたこのコースが、結局は一番楽しいんじゃないかな。

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