Strange Days

IKD訪問

2006年05月27日(土曜日) 23時24分 自転車 天気:ずっと雨

 IKDに行ってきた。
 直前まで、車を出してくれるたか氏と僕の二人で行く予定だったので、たか氏の家までこちらから出かける予定だった。しかし、マモル氏が同行することになり、我が家が集合場所となった。
 首尾よく集合が成り、車は一路高崎を目指す。当初は相模川を遡上して青梅方面から抜ける、都心回避ルートを取る予定だったのだが、立場集合となった関係で、第三京浜から都心を抜けるルートに変更する。案の定、環八道路で渋滞に巻き込まれる結果となった。奇しくも、この日は環八の全面開通の日だったのだが、それも影響していたのだろうか。
 ともかく、都心を何とか抜けると、後は高速に乗って快調に距離を伸ばし、13:00前にIKDに到着した。ここまでずっと強い雨が降っていたのに、高崎に入ると不思議に止んでしまった。試乗のチャンスだ。
 IKDは、マキエー一貫堂という薬局が道路に面した、いわば脇腹、道路から折れた細い道に沿って位置している。外から覗くと、BikeFridayを中心に、多数の高価そうな自転車が、所狭しと並んでいる。奥で執務中の吉田(man)氏が迎えてくれた。さらに、雑談しているうちに、片岡氏もやってきた。
 さっそく、今日の僕のお目当て、SatRDay Mk.2に試乗させてもらった。水っぽい天気に気を取られ、写真を撮り損ねはしたが。
 Mk.2は、乏しいMk.1の搭乗経験と照らし合わせると、予想外にリアのサスペンション(エラストマ)が柔らかく、いきなり沈み込む感じがある。試乗車がスポーツモデルだったこともあるかもしれないが、BikeEに比較するとずっと寝そべって、BB位置も高くなっている。しかし、漕ぎ出しはリカンベントとしては容易い部類に入るだろうか。前後20インチという設定ゆえか、Mk.1ほどクイックな感じは受けない。
 問題はカマキリハンドル。このハンドルと膝のクリアランスがギリギリだったので、大きな角度でハンドルを切ると、膝が接触しそうだ。また、このハンドルは折り畳めるのだが、固定部が緩くて、すぐに動いてしまう。荷重をかける方向には動かないし、リカンベントなのでハンドルを引くことも無いのだが、それでも不安だ。改良はされつつあるという。
 走りはとても軽くて、BikeEの空走距離の短さとは雲泥の差だ。車重も比較的軽量に感じた。もっとも、Dura Aceを多用した、高級仕様故の部分もあるのだろうが。
 一通り試乗した後で、吉田氏が畳んでみせてくださった。畳み方は既に公開されているビデオの通りだ。ただし、シート位置によっては、その固定部とクランクブームとが接触して畳みきれないなど、ビデオでは分からない発見もあった。とはいえ、畳みきれて無い状態でも、荷姿はMR-4Fよりは小さくなるようで、バイクキンチャクにすっぽり収まりそうだ。MR-4の場合、ハンドル周りは収まりきれない。
 なかなか完成度は高そうだ。その手間の掛かる構造から、MK.1は試作品みたいなものという声もあるが、Mk.2は量産試作品くらいのレベルにはありそうだ。とはいえ、普通の自転車としてはありえないほど複雑な構造ではあるが。
 たか氏のお目当てはPocket Rocket。ポケロケ素人にするか、ポケロケプロにするか、非常に悩んでいた。試乗に供されたのがこのポケロケプロ。なんと一部を鍍金にしているのだ。全面塗装モデルばかりなので、これは非常に目新しい。鍍金だけで+3万円だったとか。
 他にもお城モールトンのタンデムなんて、恐ろしい代物もある。お城では作ってくれないだろうから、日本で接続部分を作ったのかもしれない。
 一通り試乗して、近所に腹ごしらえに出かける。吉田氏に教えていただいて、カツ丼屋にするか食堂でやきそばにするかという選択肢があった。カツ丼屋は既に昼の部が終わっていたが、食堂はあり、やきそばにする。これがまた、思いがけないほどの量があり、食べているうちに飽きてくる始末だった。
 IKDに戻り、商談に名を借りた雑談が続いた。その間、お客さんがポツポツと来て、たまに差し入れなどもある。ありがたくご相伴に与ったりする。
 たか氏は非常に悩んでいたが、ポケロケ素人とプロで、価格は3万円程度しか違わず、フレーム重量が800g近くも違うと聞いて、プロに決定した。3万円で800gも軽くなるのなら、そりゃ3万円払うわな。
 そんな風に腰を落ち着けてしまい、なんと19:00まで居座っていた。さすがに真っ暗になってきたので、お暇することとなった。
 帰路も都心経由ではあったが、行きほどの渋滞ではなく、22:00頃に湘南台で別れ、地下鉄で帰宅した。
 しかし、和田サイといいIKDといい、魔窟というに相応しい自転車屋だわい。


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