Strange Days

秋のしまなみ海道ツアー(1日目)

2006年11月23日(木曜日) 23時55分 天気:くもりのち雨

 いよいよ今年のしまなみツアーの始まり。青空に恵まれなくとも、せめて雨には降られませんようにと願いつつ、尾道からの渡船に乗り込んだのだが……。


 半年越しの企画だったしまなみ海道ツアーが、いよいよ今日から実行される。いい天気でありますように、などと願いはするが、天気予報は良好ではない。まあ、みんな雨の準備は万端でしょう。
 朝、ホテルに石川氏がやってきた。夜行列車で来た関係で、早めに到着したのだそうだ。尾道観光組と合流して、アーケード街の喫茶店で、まずは朝食を取った。モーニングセットは、ワッフルとトーストを選べた。ワッフルもおいしそうだったが、トースト欲が強かったのでトーストを選択。軽くおなかを満たしておいた。
 さて、拙者はトラベルケースでSatRDayで運んだので、ケースをどこぞに発送しておかねばならない。帰りは手持ちで輪行にしてしまい、ケースだけ横浜に送り返すか、などと考えたのだが、結局は松山空港近くのヤマト運輸営業所に営業所止めで送ることにした。アーケード街にあるヤマト運輸営業所で発送手続きを取り、大急ぎでホテルをチェックアウト、途中で待っていてくれた(あ)氏とともに、尾道駅に急いだ。無事に全員が合流した。
 今回、橋の料金所で小銭を探してのどたばたを回避しようと、橋の通行チケットを予め購入しておくことにした。しまなみ交流館にあるだろうと思いきや、ここには無し。海沿いのレンタサイクル受付所にあるのだそうな。それを探してのどたばたがあったものの、何とか全員がチケットを購入できた。っつうか、こういうものは交流館でも扱うべきと違いますか。
 いよいよ渡船に乗り込む。いつもの駅前渡船で渡る。操舵士のおっさんが、この奇妙な自転車の群れに興味津々だった。
 向島に渡り、最初に尋ねたのが後藤鉱泉所だった。ラムネなどの清涼飲料水を造っている所で、昔懐かしの味に出会えるかと思ったのだ。
 最初、店に人気が無く、営業してないのかなと思ったのだが、中に声を掛けるとおばさんが出てきて対応してくれた。僕はミルクセーキを買った。こ、これだ、この味だ。僕の実家の前には駄菓子屋さんがあって、店のおばあさんが可愛がってくれたのだが、そこで買えるミルクセーキが、まさにこの味だった。製造所は違うのだろうが、昔はこういう小さな飲み物工場が、全国あちこちにあったのだろう。またサイダーはかなりガスがきつかった。
 鉱泉所から少し走ると、映画のセットを移設したという兼吉のバス待合所があった。大林映画に執着があるわけじゃないが、メジャーな場所なので、一応な。
 いつもなら、この後はまっすぐ南下するのだが、できるだけ一周しようと思い、東に向かった。東からぐるりと回りこむようにして、島を巡ってゆく。海に出ると、やはりみんな瀬戸内の海に目を向ける
 やがて、前方に因島大橋が見えてきた。これを渡ったところで、昼食ということにする。空模様が気になるし、出来るだけ早く宿に着きたかった。因島大橋の自転車道を登り、を渡っていった。まだまだ牧歌的な気分だった。ここまでは。
 食事は、橋の麓にある『海峡』というレストランにした。橋からの道を下っていると、なんと石川氏がパンク*1。とりあえず、レストランまで押していってから、修理することにした。
 レストランでの食事中だった。とうとう雨が降り出したのだ。これは、積善山へのヒルクライムは無理だな。雨脚が強まらないことを祈る。
 ともかく、雨具を着込んで、因島へと向かう。本来ならば、因島の南岸を回るつもりだった。が、この雨だ。最短距離を取り、北回りに走ることにした。
 黙々と走り、生口橋を渡り、生口島の南東、洲江*2からフェリーに乗った。しまなみは6回目だが、推奨ルート外に宿を取るのは初めてだ。やがて岩城島に上陸を果たす。
 もちろん、積善山のヒルクライムなど、とっくに頭から飛んでいる。早く宿に入りたい一心で、結構なアップダウンのある道を、黙々と走った。
 宿は『よし正』に取った。屋内はおろか、駐輪場さえも無かったので、高価な自転車たちを戸外で雨ざらしにせざるを得なかった。一応、機械部にビニール袋を被せて、シートのクッション部は外しておいた。しかしSatRDayって、クロモリなんだよな……。
 風呂に入って人心地付いた後、上階で夕餉が始まった。酒を適当に飲みながら、意外に豪勢な料理に舌鼓を打つ。しかし、昼以降の雨中走行がきつかったためか、食後はあっさりとダウン。そのまま寝入ってしまった。いきなり雨に降られるなんて、ついてない。それでも、それなりに楽しめるポイントをゲットできた一日だった。

Add Comments


____