Strange Days

秋のしまなみ海道ツアー(4日目)

2006年11月26日(日曜日) 23時55分 天気:雨のちくもり

 やけに長く感じられたツアーも最終日。糸山で、松山で徐々に別れながら、道後温泉で時間を過ごした後、無事に羽田に帰着した。しかし、その前にSatRDayをトラベルケースに詰めるという難関が待っていた。


 昨日から降り出した雨は、夜も降り続け、朝方にも残っていた。今日は自転車では移動しないことにし、昼食後は荷物発送タイムとなった。土産物屋のカウンターでクロネコの発送を受け付けてくれるのだが、受けてくれるのがよぼよぼの爺さんだったので、少々時間を食らう。爺さん頑張れと心の中でエールを送りつつ、慈愛の心で作業を見守った。
 なんとか荷物発送の手続きを取り、しかし自転車と人をどう運ぶかというのが問題になった。頼りになる受付のお姉さんに相談すると、支配人の人と相談の上、自転車はトラックで、人は支配人の車(一部トラック)で運んでもらえることとなった。ありがたや!
 出立前にロビーで写真を撮ってもらい*1、今治駅へと送ってもらった。平野氏、石川氏とはサンライズ糸山でお別れ。
 残り10名はどうするか。今治から松山までは、各停と特急が出ている。特急は料金が倍以上で、所要時間は半分以下だ。さて、各停の時間が迫っているが……。
 そこに糸山に残って自転車のパッキングを続けていた平野氏から電話が。忘れ物があったそうだ。なんでも、アルミっぽい保温式の高そうなボトルがあったとか。それ、ワシのじゃないかosz
 平野氏に、申し訳ないが次の機会に渡してもらえるようにお願いして、電話を切った。その間、周囲では『各停でいいの!?』と姦しいことに。あー、うるさいわい、こっちは落ち込んでるというのに。少々むかっ腹を立てた拙者、『次の特急に乗る!』と怒りながら吐き捨てた。ああ、やっちまいましたosz
 とはいえ、話し合ってどうにかしようというつもりが無いまま、ずっとワシを頼りっぱなしなのも困るものだ。一度くらいは爆発させてもいいよね、ね、ね。
 怒りの反作用で落ち込んだ拙者、後で(あ)氏に慰められて少し気を取り直した。とにかく、松山でこれ*2を発送するまで、気を抜くわけには行かん*3
 特急で松山まではあっという間だった。快適だ。各停ののんびりした旅もいいものだが、今日は時間を節約できるこれが嬉しい。
 雨の中、松山駅に降り立ち、そこからバスで空港に向かった。僕以外の全員が空港にチェックインしておいた。僕はSatRDayのケースを、近くにあるというクロネコの営業所で受け取らねばならない。その作業に時間を食いそうだ。
 とりあえず、僕以外は道後温泉に移動し、後々合流することにした。
 一行と別れ、とりあえずはクロネコに行かねばならぬ。外は雨。SatRDayを組み立てて、バックパックとともにワイヤでまとめておいた。これを堂々と持って行く奴は居ないと思おう。
 レインジャケットだけを着て、クロネコの営業所まで歩く。それにしても、この空港は車以外での来着を考えて無いのか。どこから出られるのか分からず、しばし駐車場を放浪する破目になった。
 結局、素直に空港前の歩道を歩いてゆけることが分かり、ヤマト運輸の営業所まで歩いていった。首尾よくトラベルケースを受け取ると、それを引いて空港まで戻った。
 さてさて、ちゃんと収められるかな。とりあえず中から荷物を出し、入れてあったフリース+ジーンズに着替え、大きなバックパックを取り出すと、SatRDay収納に挑んだ。
 結末から話せば、あっさりと収納に成功したのだった。前後輪を外し、後輪をフォーク側に寄せた状態で、前輪を反対側に載せると、綺麗に収まることが分かった。って、多分日本では数名しか分からん記述だな。ともかく、発送時にあれだけ苦労したことなのに、今度はあっさりと収まり、あまつさえシューズや小物まで収めることが出来た。さすがにヘルメットは無理だった。
 これをクロネコから発送しようかなとも思ったが、案外に引いて歩くのが楽だったので、このまま手持ちで持ち帰ることに決定。不要な荷物ごと、チェックインしておいた。
 さて、合流しなければ。一行は食事中だということだ。次のリムジンバスまでは間がある。食事しておこう。空港2Fの和風レストランで親子丼を頼んだ。地鶏を使ったというこの親子丼、鶏肉にありがちなぱさぱさした食感が皆無の、大層美味なものでした。
 バスで道後温泉に移動する。まだ雨は続いている。アーケードの中にある和風喫茶でお茶しているというので、そこまで歩いていった。首尾よく合流し、旅の余韻を楽しみながら、コーヒーなどいただいた。谷口氏&きむりん女史とは、帰りの便の関係でここでお別れだ。
 さて、風呂に入りますか。道後温泉に。いつもの神の湯2階席に入ったのだが、たまには霊の湯でもよかったかな。ともあれ、しばし湯に浸かり、上がってはお茶で一服する。坊ちゃん団子を食べたかったので、抹茶も所望する。抹茶の苦味と、団子の甘みが素晴らしい。
 その後、アーケード街を散策。いよかんソフトがイマイチなことを確認しつつ、アーケード入り口まで歩いた。市内を坊ちゃん列車という、岡蒸気風に改装した路面電車が数編成走っているようだ。もちろん電動なのだが、蒸気式の汽笛を仕込んであって、意外に細かく再現されているようだ。って、なにを再現してるのか知らんが。しかし、1編成に運転手、機関手、車掌と3名も乗務していて、果たして利潤は出るのか不思議だ。
 吉田氏とはここでお別れ。なんでも、奥道後温泉にある知り合いの実家に行ってみるのだとか。
 ちょうど17:00になり、温泉街入り口のからくり時計が作動した。動画を撮っておいたので、細かい動作を確認できる*4
 さて、バスの時間だ。道後温泉に別れを告げ、松山空港に戻った一行は、腹ごしらえをしてから*5、飛行機で羽田に戻った。
 ちょうど荷物を受け取り、ロビーで集合したところだった。初老の男性から『バイクフライデーのグループですか?』と話しかけられたのだ。なんでも、吉田氏の知り合いなんだとか。その時は、相手の正体が分からず、消息を話してあげただけだった。が、後で『あれはサイクルスポーツ誌の元編集長、宮内氏だったのでは?』という意見が出た。
 ここで皆と別れ、僕はトラベルケースを引いて、帰宅した。案外に楽なものだ。平地では転がせるし、車中でも収まりがいい。
 今回のツアーも充実していたな。欲を言えば晴れていて欲しかったが、まあこれも旅だわ。
 正直、しばらくは泊まりのある企画はやりたくない。なんて書きながら、そのうちにまたぞろ企画してしまうのだろうがな。
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