Strange Days

鹿児島ツアー3日目

2007年02月19日(月曜日) 23時55分 自転車 天気:すっきり快晴

 今日は開聞岳を周回し、それから池田湖に向かって憧れのイッシーに会う日だ*1。そして砂蒸し、露天風呂の温泉三昧だ。最後は山川駅から輪行で鹿児島市内に戻るという、美味しい計画だった。


 なんともさわやかな朝だ。猫を傍らに朝食を取る。朝から猫が元気だった。食後に一人で風呂に入る。朝風呂で体がぽかぽかした所で、出立準備をする。宿のご主人らが見送ってくれる。こんなところまで自転車で来る客は珍しいということだ。後日、この宿のホームページに載せるとか*2
 猫の代わりに犬君に見送られ、まずは長崎鼻を目指す。長崎鼻は本土最南端と宣伝されている場所だが、実際には大隈半島の佐多岬の方が南に位置している。しかしながら、佐多岬の先端部へは、有料のハイウェイでしか行けないので、自転車で行ける南端はやはりここだということになる。とはいえ、佐多岬の自転車で行ける南限だって、ここよりも南なんだが。
 ともあれ、長崎鼻へと入っていった。本当に先端近くまで自転車で行ける。ここからは、海の向こうに開聞岳がくっきりと見える。今日は雲一つ無いくらいの晴れっぷりで、まことに結構な眺めであった。
 長崎鼻の先端部には灯台が立っているが、その先の磯にも遊歩道が設けられていて、こば氏は果敢に挑んでいた。クリート付シューズ組は、それを見守るのみだ。
 長崎鼻から引き返し、開聞岳を反時計回りに周回する。途中、開聞駅に立ち寄る。ここも無人駅で、むしろ枕崎線に有人駅など、山川以北しかないようだ。しかし、この時期のこの界隈は、どこもかしこも菜の花だらけだった。
 開聞岳の北西にかかった辺りで、灯篭の立ち並ぶ怪しい界隈に差し掛かった。立ち寄ってみると、フィリピンでの戦没者のための慰霊碑があった。鐘もあって、なぜか1回200円で撞くことが出来る。そういえば、旅行の下調べをしている時に、ここの事を見かけた覚えもある。
 先を急ぐ。開聞岳の周回道路は、アップダウンしながら巡っている。時間をかければ問題無い道だが、1点問題なのが開聞山麓自然公園の周辺だ。ここでは2カ所のトンネルがあるのだが、照明が無く*3、路面が荒れ気味で、しかも結構長いので、要注意な場所なのだ。慎重に潜り抜けると、開聞岳一周の完了だ。振り向いて一枚
 開聞役場の辺りから今度は北に向かう。池田湖で昼食にしようということだった。アップダウンを避けようとわざと幹線道路を避けたのだが、避けた先の農道の方がアップダウンはきつかった。
 やがて道は池田湖畔へと一気に下る。西岸の方が観光地になっている。その一角で、遂に憧れのイッシーと対面だ! 喜びのあまり、イッシーなどレイプしてくれる抱きついてしまう我輩であった。この気持ち、'70年代、木曜スペシャルにワクテカしていた世代には、きっと分かってもらえるだろう。
 湖畔の池田湖パラダイスというありがちな土産物屋兼レストランでカツ丼など食らい、土産を買い漁る。今回は平日を休んでしまったので、職場へのケアは欠かせない。
 この湖畔にも菜の花畑があった。ここからの開聞岳を撮る。
 来た道をある程度戻り、裏道と幹線道路を繋ぎながら、山川の南方を目指す。次は砂蒸しだ。砂蒸しというと指宿が有名だが、山川にもあるのだ。
 砂蒸し風呂施設の全景がこれ。手前のテントの辺りに、屋外砂蒸し風呂がある。この日はなにかの取材なのか、カメラが入っていた。この時は露天風呂側にある遊歩道から下ったのだが、その途中にこんなヤバそうな場所がある。ここで温泉を汲み上げているようだ。
 受付で入湯料*4800円と、貸しタオル代200円を払った。タオルは頭に巻いて、砂の侵入を防ぐのだ。脱衣場で浴衣に着替え、同じ建屋にある内湯を通って、砂浜にある砂蒸し風呂に向かった。砂浜で、おばちゃんたちの指示に従い、浅めの墓穴のようなところに身を横たえると、首から下に砂をどしどし掛けられる。これが意外に重い。なるほど、落盤に巻き込まれると、自力脱出は無理だわいと思った。
 最初はそれほどでもないが、やがて下から熱気が登ってきて、全身がぽかぽかしてくる。体中から汗が噴出してきて、いい気持ちだ。好みを言えば、もう少し熱くても良かった。
 だいたい、15分ほど入って、それから内湯で砂を落とし、服を身に着けた。貸しタオルを受付で返そうとしたら、実は貸しタオルじゃなくて、そのまま持って行っていいんだとか。それって、貸しタオルといわんだろう。
 上の露天風呂にも入る。眺めがグッドだが、この日は開聞岳が見えない方の露天風呂が男風呂に当てられており、その点だけが残念だった。出ると、ちょうろ夕陽が開聞岳に掛かった所だった。湯気を傍らに撮る
 最後は、山川駅の近くのくりやで食事して、輪行で帰ることにしていた。山川駅は有人駅で、ここで始発便がドンと増えるのだ。途中、山川の港で見かけた公衆便所。ううむ、鰹の町なり。
 くりやは地元民の飲み所らしく、周りには学生やら工員やらが宴を催していた。我々も当然のように宴を催し、黄金色の謎液体や、無色透明なのにその謎液体以上のパンチ力を持つ謎液体2を注入しつつ、値段の事を気にせずに色んな料理を頼んだ。たらふく食ったというのに、なんと一人2500円ほどで納まってしまった。なんという安さ。その代わり、給仕のお姉ちゃんたちはぞんざいだったが。
 目と鼻の先の山川駅まで自転車を押し、輪行準備をしてから、山川発の電車で鹿児島市街に戻った。
 しかし、こうして振り返ると、今日は開聞岳に尽きる一日だったなあ。

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