さて、もう1ついっておきたい場所が、地元呉に出来た
鉄のくじら館だ。正式名称は海上自衛隊呉史料館だが、ドンと置かれた潜水艦のインパクトもあって、鉄のくじら館の愛称こそが相応しい。
中通りのモリスで中華そばをいただいた。おやじは好調らしく、味は往時のそれに戻っている。
宝町まで走り、YouMeの駐輪場にBromptonを止めておいた。そのYouMeから見える
鉄のくじら。凄いインパクトだ。
館内へは、この鉄のくじらの真下を通り、入ってゆく。1Fはイントロダクションで、2Fから掃海戦、潜水艦戦などを中心とした展示スペースになっている。花形の水上戦は横須賀に譲ったのだろう。
展示スペースはかなり広く、海自が遂行する任務、装備の概要が分かりやすく展示されている。
さて、最大の売りの潜水艦内部へと入ってみよう。鉄のくじらの旧名はあきしおといい、海自の涙滴型潜水艦最終世代に属する艦だった。館内に入る前に、ヘルメットを被るようにとの記述があるのだが、ヘルメットなんてどこにも見当たらない。実はずっと後方、本館の奥に並んでいたのだが、そんなの気づかないよ。
ともあれ、ノーヘルで恐々と奥に入っていった。見学できるのは、概ね発令所から後ろ、数ブロック分だけだったが、潜水艦の内部に入れるというのは面白い。内部は想像以上に狭い。特に海自の旧世代潜水艦は、複殻式といって2重構造になっていたため、余計にスペースが狭かったようだ。そのせいか、最新世代ではほぼ単殻式、つまりほぼ外寸そのまま使用できる形式に改められている。
これは
厨房。一部ではなくて掛け値無しに全景だ。もっとも、在庫品は食堂の座席下などに収められていたようだが。
ほぼ全館撮影可能であるのに対し、唯一制限されているのが発令所。狭いが機能的にまとまっている。座席がほとんど無く、操舵士2名分の席があるきりなのが興味深かった。基本的に、ほぼ全員が立って業務を遂行するようだ。中央には潜望鏡が2本。前方が夜戦用のナイトスコープ装備の太いもの、後方は昼戦専用のものだという。さらに後方への通路に沿って、通常は使用しないレーダースコープが設置されている。そして潜望鏡スペースの真後ろが航海士官用のスペースだ。海図室は別にあった。
真下は水雷室だが、床の一部がガラスに差し替えられて見下ろすことも出来た。
その後、大和ミュージアムも見て、呉ポートピアパークで和んでからから帰宅した。次はもっと時間を取って、見学したいものだ。