Strange Days

夏の星座をじっくり見ました

2004年05月30日(日曜日) 23時33分 星見 天気:晴れといえよう

 昼の間、雲は多かったのだが、その間に垣間見えた空の青さが気になっていた。晴れてくれないかな。
 真夜中、寝る前にベランダに出ると、案の定雲が大きく切れ、晴れ間が広がっている。雨という予報は完全に外れてしまったわけだ。ともあれ、CANON18*50を持ち出して、さそり座に向けた。
 さそりの心臓(アンタレス)の近傍にはM4があるはずだが、まだガスの掛かっている空からは、見つけ出すことが出来ない。その代わり、M7はすぐ見つかった。これはきれいだ! ざっと見、100個以上の微光星が群れ、その背後からもさらに暗い微光星がぶつぶつと浮かんでは消えてゆく感じだ。シンチレーション変動が大きく、ごく暗い星は点滅状態になったようだ。しかし透明度そのものはかなり高く、相当に暗い星まで見えていた。こんなに見事に見えるのなら、MIZARの80mmにも出番を与えてやろう。大急ぎで三脚を取り出し、20*80を載せた。その途端、大きな雲が南に掛かってきた。えーっ、このタイミングでですか……。しかし、西には次の大きな切れ目が見えていたので、それまでは辛抱して、目を暗順応させがてら、細い切れ目から星をのぞいていた。やがて、再び雲が切れた。
 今度こそ、とM7に向けると。これは流石に50mmよりさらに迫力ある眺めだった。息を詰めて見つめていると、背後の暗い空間にも、多くの星が浮かんでくるように思えた。少し北西にずらすと、M6も見える。M6は、いつもならせいぜい10個くらいの微光星しか見えないのだが、80mmで見ると倍くらいは見えているように思えた。こうなると、立派な散開星団だなと思える。
 ワイドビノで星座を眺めつつ、80mmをM8に向ける。散開星団と、それがまとった散光がきれいだ。
 これなら良く見えるだろうと、いて座の中ほどにあるM22を探すと、やはり一発で発見できた。双眼鏡では面白みが無い天体だが、望遠鏡で見るとそれなりに楽しい眺めになる。
 こうして、さそり座といて座の周辺をしばし散策した後、撤収した。これからは、天体観測には難しい季節になる。しかし、機会があれば、境川沿いの暗い場所から、空を眺めてみたい。


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