Strange Days

鎌倉攻めは散々

2001年07月21日(土曜日) 19時32分 自転車 天気:晴れ(やや雲が多い)

 なんだかサイクリング日記になりつつあるようだが、今日も今日とてサイクリングなのである。
 今日はBD-1で境川を下り、江ノ島から鎌倉方面、あわよくば葉山の御用邸の偵察(なんのだ)でもしようかとおおざっぱな計画を立てた。ここ数日、MTBばっかり乗っていたので、改めてBD-1の能力を確認するよい機会だと考えた。BD-1にしたのは、帰路を輪行に出来るようにという意味もある。
 出発したのは0:15くらいだが、それ以前に色々不吉な兆候があった。まず、なぜか動悸がして、脈拍が下がらないのだ。そしてやや、腹の調子が悪い。これはたいしたことではないが、万全な体調とは程遠かった。そのために、今日のサイクリングでは苦しむ羽目になったのだ。
 家を出て、まずはかまくらみちを境川まで走る。下りなので、車道を通ればなんということもない。BD-1でも十分車に追随できた。境川手前のセブン-イレブンで最初の行動食と飲み物を仕入れた。そしてやがて境川サイクリングロードに乗り入れた。すぐにグリコのグレープフルーツゼリーとカフェオレを摂取した。そうそう、今日はいつものポカリスエットの他に、ただの水(ミネラルウォーター)500mlも携行していた。リュックに入れていたのだが、案外にのちのちまで冷たさを維持していた。こいつにずいぶん助けられた。
 例によって海風に悩まされながら、藤沢市民病院まで一気に走る。そして住宅街に入り込むと、おや、前にもみた光景だ。太平洋(湘南)サイクリングロードを走ったとき、謎紅茶で一服した場所だ。同じ自販機で、同じ謎紅茶を飲んだ。気力をいくばくか取り戻し、R467に乗り入れた。ここから、標識を見ながら、江ノ島方面に向かった。
 街中を抜け、街道沿いに走ると、道が南から徐々に東向きになってきた。行き先に疑問を感じた僕は、ここでコンビニに入って次の行動食と飲み物を買い、適当に南側に曲がった。すると江ノ島駅だった。なるほど。そして南に伸びるみやげ物屋の列を進むと、海が見えてきた。江ノ島が見える。
 海の際の幹線を東に曲がる。体調が優れないので、実は江ノ島駅からここまではずっと自転車を押しているのだ。バーエンドグリップは、走るときはもとより、押すときにも便利だ。やがて適当なところで道端に座り込み、2食目の行動食を摂る。杏仁豆腐のフルーツ寄せ、カフェオレ。しかし、食っても体力が復調しない。後で思ったのだが、この辺りで熱中症にやられていたのかもしれない。
 今少し押していたが、道行きが捗らないので、車道に降りて漕ぎ出した。BD-1の能力だと、割とスムーズに流れに乗れる。いや、やはり車には追いつけないのだが、さほど邪魔せずに進んで行ける。MTBにそれほど大きく劣るものではない。やはりこいつは大した自転車だ。坂さえなければ。
 その坂に差しかかった。鎌倉手前の稲村ヶ崎だ。ここの緩い登りがきつく感じる。体力が限界に達していたのだ。そしてようやく、BD-1を由比ヶ浜に乗り入れた。
 浜辺で水着のねーちゃんを眺める余裕もなく、のろのろBD-1を押して、やがて自販機を見つけて、またしても謎紅茶を飲む。それほど重くないし、また糖分を含んでいるので飲みやすいのだろう。しかし、今の体調では焼け石に水だ。出掛けに食った昼飯が、たこ焼き10個きりだったことを思いだした。完全にハンガーノックだ。
 ヤバイと思った僕は、恥も外聞もなく日影に座り込み、ミネラルウォーターでカロリーメイトを流し込んだ。唾がちっとも湧いてこないのだ。半ば無理やりカロリーメイトを流し込み、しばし日影で休むと、ようやく体力が持ち直した。
 そこから少し行った、体育館前のベンチで、さらに休息を取る。20分ほど木陰で休む中に、ようやく走る気力が湧いてきた。が、既に人通りの多い市街地なので、再び自転車を押して歩き出した。
 次に見つけたコンビニで、緊急用燃料を導入。アリナミンVとミネラルウォーター。アリVを飲み、さらにミネラルウォーターを飲み干した。これでやっと帰宅するだけの体力を確保できた。
 鶴岡八幡宮を襲う気力も湧かず、そのままJR鎌倉駅前でBD-1を畳み、輪行で立場まで戻った。立場でBD-1を展開し、そのまま帰宅。輪行にも慣れたもんだ。
 帰宅して、しばし横になり、夕方に吉野屋で特盛を喰らって、ようやく完全に復調した。ああ、今日は辛かった。しかし、今日も2000円も使わなかったろう。サイクリングは、お安い行楽だ。
 明日は再挑戦しようか、それとも別のコースを取ろうか。


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