Strange Days

ダメやんWindowsクラスタ

2001年12月06日(木曜日) 21時00分 コンピュータ 天気:雨

 お仕事で、Windowsクラスタというものを扱ってござる。こいつは複数のWindowsOSの共通資源(ストレージやプロセス)を管理し、例えばある機械であるプロセスが死んだら、別のプロセスで代替プロセスが立ち上がる、なんてことを実現するものだ。実は、自分で使ってみたのは初めてだ。
 他のOSでも流行しているクラスタリングだが、WindowsクラスタはWindowsOSらしくとっつきやすい管理プログラムが用意されている。それはいいのだが、このプログラムが死ぬ死ぬ。ちょっと新しいリソースを定義しようとしただけで、あっさり逝って下さるのだ。いちおう、リソースの定義は出来ているようには見えるのだが、本当にそうなのか不安になる。顔ともいうべき管理コンソールがこれじゃあなあ。しかも標準では2ノードまでしか使えず、それ以上の構成の場合は高額の費用がかかる模様。実質、2ノードで使うものらしい。Linuxクラスタリングなら1024ノードとかでもタダだが。2000やXPでは変わっているのだろうか。ありそうにない話だ。おまけでしか無さそう。
 こんな心許ないWindowsクラスタでも、元々頼りないWindowsOSになら劇的な効果があるので、それなりに需要があるらしい。どう考えても、企業のシステム部門"だけ"が楽できるものにしか見えないが。こんな環境でうちの製品を使って、なんらかの障害が出たらどうするのだろう。開発部門が原因究明に苦労するのは目に見えているぞ。MSがほいほいと情報を開示してくれるわけではなく、しかも開示には必ず費用を伴う。高度な技術が多用される現状では、オープンソースな環境の優位は目に見えているんだけどな。


Add Comments


____