Strange Days

三浦半島ロードバイクの旅

2002年01月13日(日曜日) 21時00分 自転車 天気:くもり時々晴れ

 前日のうちに、TCR-2の輪行準備を済ませておいた。前後輪をクイックで外し(前輪がやけに渋いのだが)、エンド保護金具を着け、シートとエンドが下になるようにフレームを立て、ホイールをベルトで留める。やはりフレームが畳めないので、かさばる印象がある。
 朝は8:00に起きて、そそくさと出立準備を済ませて、地下鉄まで輪行袋を担いでいった。輪行準備の煩わしさを思い返し、帰路のことがちょっと憂鬱になった。
 地下鉄~京急と乗り継ぎ、やがて京急久里浜に至った。今日の出発点はここだ。西口北側のスペースで、TCR-2を組み立てる。電車の中では大きくかさばるので肩身の狭い思いをしたが、担ぐときはむしろBD-1より軽くて助かる。
 組み立てたTCR-2を開港橋へと走らせる。その途端、今日はVAAMを飲んでこなかったことを思い出した。
 開港橋から火力発電所前のゆるい坂を越え、三浦海岸へとまっしぐらに走った。路肩に割とスペースがあるので、いいペースで走れる。また左手にはずっと海岸線が見えているので、結構気持ちのいい走りになった。なるほど、三浦半島は時計回りに走るもんだと思った。
 三浦海岸駅近くの分岐点で、引橋への坂に入った。ここが俺基準では結構きつく、ロードバイクに乗っているのに途中で一休みする屈辱。な、なんという脚の無さ。我ながら呆れることよ。
 坂を登りきった辺りに、折り良くセブンイレブンがあった。そこでVAAMを発見したので、今後の走りのために飲んでおいた。また、坂はまだ続くと考えていたので、ここでちょいとおやつにしてしまった。ところが、そこから引橋まではほんの一漕ぎの距離だったのだ。うかつなり。糖分を摂取したため、おなかが中途半端に膨れてしまう。
 引橋から三崎港まで一気に下る。予め印刷しておいた鮪関係マップを参考に、埠頭に近い"ちりとてちん"を探し当てる。店の近くにはこれという駐輪スペースが無いようなので(そりゃあ店の向かいとかに停めることは可能だが)、海岸まで出て、適当なモノ(港の照明の制御盤?)にTCR-2を磔にしておいた。
 店はちょっと狭いが、カウンターに鮪のでかい切り身が鎮座してたりして、いかにも鮪専門店な造りだった。結構待っている団体さんが多かったようだが、一人なのでカウンター席にさっさと座れた。頼んだのはびんとろ丼。ビンナガマグロのトロに胡麻ダレがかけてあり、まことに美味。が、さっきのおやつが響いて、実はさほどの食欲もなかったのだ。それでも、全部平らげたのは、やっぱりうまかったからだろう。
 飯を食ってくちくなった腹を抱え、TCR-2磔現場に戻り、珈琲を喫する。今日はエスビットではなくて、プリムスの超小型ガスストーブを持ってきていた。さすがに沸騰するまでが早い。いや、エスビットの場合、今の季節は燃料を2個使わなければ沸騰すらしないのだが。沸いたお湯でコーヒーを淹れる。あ、練乳を忘れました。まあいい、ブラックで飲る。肩の辺りが寒いが、リラックスできていい雰囲気である。
 しばらくくつろいで、時計に目をやると、そろそろ2時だ。城ヶ島には2回も行ったので、今日はもういい。しかし、久里浜に戻る気にもならなかった。やはり、ロードバイクでの輪行は面倒だ。むしろ、このまま自走して帰った方が、面倒がなくてよさそうだ。時間もあるし、ナイトランになっても構わない。そう判断した僕は、鎌倉経由で自走することにした。
 三崎港から三崎高校への坂道を上がる。息も上がりそうだ。心拍数は180近くまで行っていたようだ。押しは無かったが、インナーかつ一番軽いギアでも重く感じる。前3枚化を決意する(いつできることやら)。
 三崎口~少年工科学校と順調に突っ走る。やがて葉山に到着。葉山御用邸の前には、人気も無いのに警官が立哨している。前は山側のR136から降りてきたので、ここから北の海沿いルートは未踏破だ。躊躇せず海沿いルートを取る。
 葉山~逗子の海沿いは、なかなか気持ちの良い眺めだった。車は多いが、走りにくいというほどでもない。ロードバイクで走るには良い道だ。坂さえなければ。幸い、三崎口から降りて以降は、ほとんど海岸沿いの平坦な道だった。
 やがて伊勢トンネルにかかる。ここ、自転車通行可かどうかが謎だったのだが、反対車線を抜けていった自転車もあったので、問題ないのだろう(たぶん)。
 TCR-2は鎌倉~江ノ島~藤沢と走り、境川サイクリングロードに入った。まだ明るかったので、飯田牧場で暮れ行く空を見上げながら、ジェラードをぱくついた。
 結局、まだ明るいうちに帰宅できたのだった。このルート、ちょっと走りたいときの定番になるかも。


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