Strange Days

最後に祟られたアイスお代わりツアー3

2002年05月04日(土曜日) 22時00分 自転車 天気:晴れのち雨(なぜだ!)

 昨日のSFセミナーでのことで頭をごちゃごちゃにさせつつも、今日はまた自転車の日なのだ。我が神奈川支部(だからいったいなんの支部なのであろうことよ?)恒例のアイスお代わりツアーが実施されるのだ。前回は、真冬もいいところの2月に実施され、その過酷さに俺様を震え上がらせた伝統のツアーだ。真っ白な息を吐きながら、空っ風に吹かれる屋外で食すアイスのうまいことよ。
 今回は、春爛漫の5月ということもあり、前回のような過酷な事態にはなるまいと読んだ。そこで、安楽なMTBでの出動となった。
 集合時間はサガミサイクルセンターの開店時刻に合わせ、10:50分と決められていた。10:00かなり過ぎに家を出ても、十分間に合う。それくらいに家を出て、かまくら道をしばし北上。適当なところでサガミのある筋に出て、定刻10分前にサガミNo.3に到着、したが、ちょうど店員が1F駐車場前を掃除しているところで、開店前の利用は気が引けて、少し北上したコンビニのわき道でおやつをとる。そしてサガミ前の道を見るとは無しに見ていたら、こぐ氏が颯爽と走ってゆくではないか。頃合良しと見て、サガミNo.3に向かった。
 サガミNo.3の駐車場では、こぐ氏と、かぜはるか氏が待っていた。かぜ氏(ここで区切っていいんだろうか)はロードで参上。僕もロードで来ればよかったか、とそのとき思ったが、後々自分の判断に感謝することになるのだ。
 待つほどもなく、たか氏、@nak(あ)(た)夫妻が登場。にち氏とかぷりしぇ女史は? ほどなく電話があり、少し遅れるとのこと。揃っている6人で、まずはサガミ3を襲う。
 先週くらいに来たばかりなので、僕は文字通り冷やかすだけ。買う気満々で来ている(た)女史は、早速なにやら買い込んでいた。このツアー、実はサガミも目的の一つなのだ。アイスお代わり&買い物ツアーなのだ。
 サガミサイクルセンターまで歩き、2Fに入った。でかいサドルバッグを買おうとか、シューズ欲しいなあとか考えながらうろついていたら、店と通りを挟んで対面ににち氏、(か)女史の姿が見えた。彼らも加え、一同は思い思いに店をうろついた。
 昼飯は、サガミの1Fで。今日は肉モノを頼んだが、周囲はほとんどパスタ類だった。にち氏はまるでなにかの義務であるかのようにデザートを頼む。これはすばやく出てきて、今日の昼食時間は、さほど後をひかなかったようだ。
 さて、今日はこの先の道行きが、従来から少し外れる。たか氏の案内で、カナサシファームという大和市内(?)にある牧場に寄る事になったのだ。
 カナサシファームまで、裏道っぽい場所をしばらく走る。たか氏はこの辺りに住んでいるそうなので、心強い案内役だ。途中、新しい幹線道路の造成地点を過ぎる。これはどこにつながる道なんだろうね。
 やがて、道がいくつかに別れる地点で、たか氏は停止した。そして一行に不気味な笑顔を向けながら、指し示した二つの道の一方を選ぶように促した。一方はまあまあの坂、一方は激坂が待ち受けているというのだ! なんという罠。しかし、たか氏の顔色を見て、一行は正しい道(つまりまあまあの坂)を選択できた。
 一行は、裏道というか生活道というかふつうの道を走りつづけ、やがてテニスコートに隣接したカナサシファームに到着した。GW真っ盛りということもあり、かなりの人出。お目当てのアイスも、結構な時間待たされた。
 ここのミルク味(当たり前だが)はたか氏のいうように濃厚で、口当たりも良い。いけてます。
 この次には高座豚の店に立ち寄ろうということになった。これが、かなりの激坂を登ることに。しかし、前3枚だとやはり楽。悠々突破する(実は息絶え絶えだったことは秘密だ)。
 高座豚の売店を冷やかすが、ちょっと買って帰るわけには行かない。ましてや、その場で買い食いなど。と思ったら、気配りの人、こぐ氏が、ハツの燻製を買ってくれたので、みんなで味見という運びに。ハツ特有の歯ごたえある噛み味そのままに、旨みをギュッと凝縮したという感じ。酒飲みにはたまらん肴だと思う。が、不思議なことに、こういうものをこよなく愛するこぐ氏は、酒を飲まない人なのだ。
 一行は、再びいくつかの坂を越え(神奈川県は平地が少ない土地だ)、やがて湘南台へと出た。ここで湘南台公園近くにある和菓子屋さんで、おやつを買う。こんな近くにいい店があったんだねえ。
 公園での小休止の後、一行はサイクリングロードを南下、飯田牧場へと到達した。今日も飯田でアイスだ。こちらも結構な人出だった。
 飯田の次はリコッタだが、これは牧場まで行く時間が無いので、藤沢駅近辺の支店で済ませようという事になった。が、たか氏も僕も正確な場所を憶えてない。ここだろうという見当をつけて行った場所には、飯田牧場の支店があっただけだった。結局、この日はリコッタは果たせず。
 夕暮れが迫っていた。一行は境川沿いにひた走り、腰越を目指す。今日もシラス料理で締めようという魂胆だ。が、前に行った店は、既に待ち行列が出来ているという。別の店に入る。ここでシラス尽くし料理を楽しんだが......やはり前回の店の方が良かったかなあ。それなりに楽しめたけど。
 ここでしばらく雑談していると、あれ、雲行きが怪しいぞ。なんと、雨がぽつぽつ降り始めている。これはちょっと予想外の事態だ。
 藤沢のスタバに、いうことになり、一行はスタバまで移動。そこで屋外に席を取って話しているうちに、雨がいよいよ本格的になってきた。おーい、よりによってMTBで来た日に......。輪行準備をしてこなかったのだ。
 雨が止むことを祈りながら待ちつづけるが、一向に降り止まない。時間は過ぎてゆくばかり。やむなく、輪行で帰ろうということになった。可能な人は。僕はこの雨の中、突っ走って帰るしかない。輪行準備をする人々に別れを告げ、雨の中を突っ切るようにして走り出した。
 このMTB、我が家の自転車の中では唯一(いや、実はBD-1にも着くのだっけ)マッドガード取り付け可能なのだが、今日は雨になるまいと読んで、着けて来なかったのだ。着ているものは綿のシャツに綿のパンツ。自転車用ヘルメットはスカスカで、雨除けにはならない。泣きたい気分だが、救いは暖かな春先であることか。
 藤沢市内を駆け抜け、境川サイクリングロード沿いに北上する。ハブダイナモを着けているので、電池切れを心配しないで済むのがありがたい。しかしこのハブダイナモ、防水は完璧なのだろうか......。
 それなりのスピードで走ったせいもあるのだろう、懸念したほど水滴まみれという状況にはならない。ござ、いやむしろ、意外に濡れないものだと感心した。なにに感心したというのだ。
 1.5時間程度で、家に帰着した。調べてみると、自転車のサドルバッグ、サドル、そして僕の背中に、茶色い筋が走っていた。それだけ泥水をはねながら走っていたわけだ。幸いにして、背中に回していたヒップバッグの中身は、ほとんど濡れてなかった。
 こんな天気で明日の真鶴行きは大丈夫なんだろうか、と心配しつつ、風呂に入り、明日の準備をしているうちに、雨脚はようやく収まってきた。


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