Strange Days

死ぬかと思った。BikeE受け取りの旅

2002年05月18日(土曜日) 22時00分 自転車 天気:案外にくもりのままもったりしてな

 午前中、SuCa氏とどうしようかとやり取りしていたが、ついに決行を決意。12:00過ぎに家を出て、電車を乗り継いで二子玉川に到着した。
 15分ほど早く着いたので、改札口辺りをうろうろしていたら、バス停がある側でBikeEを発見。所有者らしい男性に声をかけると、思ったとおりSuCa氏であった。SuCa氏の印象は、なんというか年齢不詳であった。
 まずは試乗ということで、近く(といっても歩いて5分ほど)のテーマパークに移動し、生まれてはじめてのリカンベントに挑戦だ。シートを適当に調節し、右足をペダルにかけ、グイと踏み出した。その途端、BikeEは右へと大きく傾斜した。危ない危ない。もう一度挑戦して、今度はなんとか走り出せた。
 第一印象。こんなにもまっすぐ走らないものか。絶えずステアリングしてやらないと、すぐに左右に曲がってしまう。このクイックさにはびっくりだ。しかし、自然な姿勢で、大きく空が見えるのには感動もした。慣れればなんとかなるだろう。購入決定!
 自転車を近くに置いて、ひとまず駅改札口近くのベーグル屋でお茶。福沢さん分隊をSuCa氏に渡し、BikeE ATはついに僕のものになった。しばし雑談。やっぱ、SuCa氏もコンピュータ関係な仕事らしい。
 帰宅時間が気になっていたので、SuCa氏と別れ、R246を西に向かう。
 BikeEには既にスタンド、専用バッグが着き、さらにSuCa氏はライトとワイヤ錠、サイクロコンピュータまでおまけしてくれていた。もう、とりあえず何も買わないでいいくらいだ。専用バッグの上に、僕が背負ってきたドイターのバックパックを背負わせると、身に何も着けないで済む。
 R246は交通量が多く、最初のうちは比較的広い歩道に逃げたりも出来たが、だんだん歩道さえも狭くなり、ある地点でとうとう歩道さえも無くなった。それも、かなりの坂道の手前でである。しばらく辺りを迷走したが、迂回路がすぐには見つからなかったので、反対車線の脇にあるごく細い歩道を進まざるを得なかった。R246って、まさに車のための道なんだな。迂回路くらい作れ。
 元気があれば車道を走るところだが、もうそんな余裕が無い。ぶつぶつ言いながら、狭い歩道を押してゆくだけだ。
 ようやく、一番狭い場所を通り抜け、再び自転車の人となる。走るだけで神経を使う。リカンベントってこんなもの? こんなにつらいの?
 R246を走りつづけること3時間。ようやく見覚えのある場所に差し掛かった。境川との交差点だ。安堵しつつ、サイクリングロードに入った。
 しかし、ここからも長い。えんえんと重いペダルを踏みつづける。この漕ぎは、ブロックタイヤを履いていた頃のMTBよりも重い。それも道理だ。タイヤをチェックして気づいたのだが、空気圧がかなり低かったのだ。おかげで、リム打ちパンクを警戒して、さらに疲労する結果となった。こういうときに限って、インフレータを持ってきてないのだ。
 いずみ野に達する辺りで、とうとう日が暮れきった。ライトをつけ、疲れた体に鞭打ち、家路を急いだ。
 結局、帰り着いたのは4時間後のことだった。僕は、史上最も疲れた男となって、布団に倒れこんだ。


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