Strange Days

真夜中に、今年最初のオリオン座を見た

2004年09月14日(火曜日) 08時25分 星見 天気:暑くなりそう

 夜中に目が覚めて、ふと風に当たりたくなって、外に出た。会社からの帰り道に見上げた空は、薄い雲が掛かって白っぽかったのだが、この時刻には小さな雲が点在している程度の状態だった。東の空にオリオン座が上り始めていた。部屋に戻り、CANON 18*50ISを持ち出して、M42に向けてみた。
 トラペジウムはD星まで見えている気がした。風は弱く、シンチレーションの影響も少ないようだ。大気が澄むもののシンチレーションが大きい冬よりは、夏の頃の風の少ない夜の方が、総合的なシーイングは良いそうだ。今夜などはまさにそうだ。
 オリオン座の周辺をしばし散歩する。18*50ISはこういうシチュエーションでは最高のツールだと思うなあ。オリオン座の星たちは、ベテルギウスを除いて青色巨星が多いが、そのほとんどがトラペジウム近辺で生まれた星だからだそうな。
 そのオリオンが追いかけている昴の乙女たちに向ける。かなり暗い微光星までぎっしりと詰まって見えて、凄い迫力だ。そこから東へと引くと、スケールの大きなヒアデス星団が飛び込んでくる。この近辺の豪華な眺めは、冬の星座の醍醐味だと思うな。
 ああそうか、もう冬はこの夜半から迫ってきているのかと思った。いつの間にか風は冷たく、昼の暑さをどこかにやってしまっていた。


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