Strange Days

過酷で楽しい、三崎マグロツアー2

2002年12月08日(日曜日) 00時00分 自転車 天気:始終小雨降る

 さて、恐れていたとおり、雨はやまない。朝になっても小雨が降っている。ところが三浦半島のピンポイント予報では、昼の間はくもりだという。雨ではない。降雨確率は50%。超絶的に微妙だ。しかし、ものすごく寒くなることは間違いない。迷ったが、いちおう決行のサインを掲示板に出した。悪天候であることから、参加は各個人で判断してくださいと書いた(というか僕が判断することでもないのだが)。すると参加取りやめが相次ぎ、最終的に4人しか残らないという事態になった。まあ、これくらいなら気楽に先導できそうだが。
 ドロップ化MR-4Fを抱えて横須賀中央に降り立ち、しばし待つ。すると、この悪天下にのこのこやってきた
変わり者勇者たちが集まってきた。hai氏、まき氏、そしてにち氏だ。みんな好きだネー(僕もだがな)。
 寒い中、駅前で自転車を展開し、コンビニで買い物を済ませ、いざ出発だ。
 小雨が続いているが、大雨ではない。みんな覚悟して雨具をつけているおかげで、さほど不快な思いをせずに走って行ける。寒いのも、走っている間は気にならない。が、止まると応える。
 R16を馬堀海岸へと向かう。今日は北北西の風という予報だったので、たぶん追い風に乗って行けると考えていた。が、実際にはえらい向かい風だった。こんなはずじゃないのに。しかし考えてみると、馬堀海岸はほぼ東西方向に伸びているので、風はやや左前方から、合成風力としては完璧に向かい風になるのだ。これは盲点だった(というか早く気づけ)。気づいたところで、向かい風は耐え忍ぶしかない。ドロップハンドルを生かしたクラウチングスタイルで頑張る。
 しかもこの日、波がかなりあって、岸壁をしばしば波が乗り越えている。けっこう高く上がる波にヒヤヒヤしながら走っていたところ、来ました、突然、高波が。避ける間もなく、その波しぶきの下に突入だ。どうなる日本! 被りました、しっかりと。「アルミも錆びる」とまき氏に脅かされる。後でしっかり整備しなければ。
 この向かい風は、観音崎を回ったところで弱まった。後はむしろ追い風だ。これは快適。みんな一気に平均速度が上がる。
 浦賀、久里浜と周り、ペリー公園で一休み。雨足は強くなく、弱く降ったりやんだりしている。おかげで、そんなに不快な思いはしない。しかし、止まっていると体が冷えてしまう。トイレに行ったり別の観光客の撮影を手伝ったりしているうちに、震えが来るようになった。危うし、俺様の肩!
 体が冷えきったところで再出発。三浦海岸を走り抜け、いよいよ引橋への上りにかかる。いよいよドロップ化の真価が問われる時が来た。一本道なので、後続にお構いなしに、自分のペースで上り始めた。うん、楽だ。やはりな。このポジションは登り坂に強いようだ。フロントをインナーに落とすことなく(実はこの日一度もインナーに入れなかったのだが)、ガシガシ登って行ける。中間地点で後続を待つふりをしながら休憩を取り(ずるい)、また上り続ける。引橋まで登りきった時点での感想は、この自転車ならこの世のどこにでも行けそう(悪路を除く)、というものだった。頼もしいぜ、ドロップ化MR-4F。
 引橋からだいたい下り基調で三崎港に降り、みんなそろってちりとてちんに突入。ここでいよいよお昼ご飯である。僕はマグロ照り焼き丼、他のみんなはお得なちりとてちん丼だった。これにまき氏、にち氏、僕には黄金の発泡液体がつく。hai氏はリンゴジュースを注文。乾杯! ここでハプニング発生。給仕の女性がhai氏のジュースを倒してしまい、hai氏にジュースが降りかかってしまったのだ。「リンゴの香りのレインウェアだ」などといじめているのか慰めているのか分からない他三名だった。
 マグロに満足した後は、"うらり"であんとろまんをぱくつく。外は寒いが、中は暖かい。勢い、長居してしまいそうな一行だった。しかし、帰路のことが気になる。これ以上天候が悪化する前に、にち氏宅に移動し、すき焼きに備えようという話になった。結局、三崎口駅でエンドだ。
 三崎口まで、いつもの坂をよじ登り、三崎口へと下った。走行距離は35km程度だった。


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