Strange Days
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NIF 幼年期の終わり
2004年11月19日(金曜日) 13時19分
コンピュータ
天気:相変わらず雨
ついにNIFTY-Serveが終わるそうな。記録によれば僕が入会したのは'92年だったようだ。当時は日本でのPC(というかDOS/V)の黎明期で、巷には情報がほとんど出回ってなかった。唯一最大の情報源と言えたのが、パソコン通信だった。ASCII-Netのcomp.ibm(それ以前はcomp.msdos)と、このNIFTY-ServeのFIBMには、情報に飢えたPCユーザが集まり、いまだはっきりしなかった日本でのPCの未来に関して、熱く語り合っていたものだ。をたくというよりは、マニアの時代だったな、あの頃は。
他にもSF関連の情報はまずFSF(むさい髯のおっさんが首領のあれではない)だったし、今でもFCYCLE辺りは自転車情報の交換が盛んだ。とはいえ、2chのような匿名掲示板の勃興が、その価値を暴落させてきた嫌いはあるが。
だが依然として非匿名(発言責任をハンドルに収束しうるという意味で)の場は価値を持つだろうし、依然としてコアなユーザが存在しているのも事実だろう。
この時期にTTYを放棄したのは、機材の問題が大きいのだろうと思う。@Nifty(インターネット側)は常に新しい機材で更新されてきたのだが、NIFTY-Serve側は古いミニコンをずっと運営してきたと聞いたことがある。既に'90年代も終わりの頃の話だ。新しい機材に入れ換えるにはかなりの投資が必要だが、それに見合った効果は望めない=新規のTTYユーザはごく少ない、という予測の下、インターネット側への資源の漸進的な移行を進めてゆく方針らしい、と聞いていた。
実際、インターネットの普及期から数えて、10年近くは我慢してきたわけだ。ご苦労様といいたい。パソコン通信の会員数が頭打ちになるなり、さっさと止めてしまい、その後は右往左往の果てにプロバイダとしての基盤すら失ってしまった、どこぞの新興企業とは大違いだった。いくら体力があるとはいえ、やはり苦労はあっただろう。
心配なのは、未だにTTY側に残っている大きなコンテンツがどうなるかということだ。FSFのライブラリなんて、どうなるんだろう。IDはとっくに休止中だが、また復活させて、NIFTY-Serveの最後に付き合ってみようかと思っている。最後となると、いろいろ面白い現象が起こるものだからな。
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