Strange Days

秋のしまなみ海道2008初日

2008年11月22日(土曜日) 23時55分 自転車 ( 自転車旅行記 ) , 星見 , デジタルカメラ 天気:好天

 一年置いての秋のしまなみ行だ。今年は自転車初心者が参加する関係で、あまり旨みのない広島県側をすっ飛ばし、三原から瀬戸田に直接上陸する。初めてのルートなので、ちょっとドキドキしながら羽田に向かった。


 朝は3:30に起床。軽く朝食をとりながら、出発の準備をする。よし、万全。ああっと、ウェストバッグを忘れた! 今回、Bromptonにツーリングパニアを買い、容量としては十分だ。しかし多少の荷物持ち+いざというときのエクストラとして、2ウェイバッグが必要だと思った。慌てて引き返し、腰に着けて戸塚に向かった。
 輪行はBromptonなので簡単だ。羽田駅に着き、さっさと荷物を預け、広島空港へと飛び立った。朝焼けが美しかった。最近になく好天で、中央~南アルプスの山並みがくっきりと見えた。
 広島空港に降り立ったところでガチャゴンこと金戸氏、、信濃女史、堀越女史らと合流。そのまま三原までバスで向かった。ちなみに、僕を除く3人は今回手ぶらだ。自転車をレンタルする予定だった。
 駅前で薬屋に寄ったりしているうちに、集合時間となる。こば氏がBromptonを、ツッシーがCrusoeを担いできていた。しかし石川氏だけが姿を現さない。電話にも応答がない。まあなんとかなるだろうと、港に向かうと、直後に石川氏が現れた。電車が遅れたそうな。港で少し駄弁っていると、なんとなく乗船できそうな雰囲気が漂ってきたので、桟橋に移動した。
 瀬戸田まではフェリーではなくて、高速船で向かう。瀬戸内の交通も、しまなみ開通以来様変わりし、いまや稼ぎ頭はフェリーでなく、こうした高速船なんだそうだ。船は高根大橋をくぐり、瀬戸田の西に着岸した。
 港からしおまち商店街に入り、ちょっと小腹がすいていたので岡哲のコロッケを買い食いする。
 レンタルサイクルは、平山郁夫美術館の近くにある、観光案内所で借り出す。しかし、お買い物タイプしかない。まあ、大丈夫かな……。石川氏はここで自転車を展開。NWT、しかもリアにRolfoffを奢ったタイプだった。
 自転車を無事にゲットしたところで、観光案内所のおばちゃんのお勧めに従い、近所のしま一という店を襲った。ここでみんなは地物の刺身定食、僕だけが穴子丼を頼んだ。ちょっとお高かったが、店の親父が自慢するだけあって魚は新鮮だった。入った時には空いていたのだが、出るときには店の外に自転車乗りがずらりと並んで待っている状況だった。今日はものすごく自転車乗りが多かった。
 いよいよ本格的に走り出す。おっと、その前にジェラードだ! ドルチェ門前店に向かい、ぜんざいがまだだったのでジェラードを食した。ほとんど走ってもいないのに、結局は3連続で何某か腹に入れている我々だった。
 やっと、本格的に走り始める。ママチャリが災いしたのか、堀越女史がややもすると遅れてしまう。かなり速度を落として走った。やっぱ、MTBタイプじゃないとつらいよなあ。3段しかないし。と、やはり内装3段しかないBromptonで走りながら感じる我輩であった。
 サンセットビーチに立ち寄った。今日は展望台に登るだけ。しかし、空が晴れているので、見晴らしがとてもいい。
 再出発して、いよいよ橋を、今日唯一渡る多々羅しまなみ大橋を渡る。自転車道をへこへこと登ってゆき、啼き竜現象なんぞ観測しながら走った。この橋はフォトジェニックだ。渡りきった所で記念撮影もした。
 大三島に渡り、道の駅をパスして、大山祇神社に向かう。車道を避け、サイクリングロードを走った。途中の苔生した区画で誰か*1転倒しないか心配したが、無事に通過できた。
 道の駅で休憩を取り、後はところミュージアムに向かうだけだ。しかし、この先の道行きが思いやられる。ママチャリ組の荷物の一部を、他の戦闘力のある自転車に分散することにした。というか、気がついたらそうなっていた。気が利かない隊長でスマン。
 ともあれ、ところミュージアムへのアップダウンにかかった。ここが全行程中最大の山だ。渡り切ったところに次の坂が控えているので、ともすると気力が萎えそうになる。しかし、頑張りどころだ。気になるのが、水平線に掛けて板状の雲がかかり始めていたころだ。このままではところミュージアムに向かう目的が失われてしまう。だが、気象の神は我々に慈悲を垂れたのか、やがて雲がさり、すっきりと晴れ渡ってきた。
 とうとうところミュージアムに到着したのは、まだ16:00頃だった。余裕だったね。しかし、余裕を持って着けてよかった。
 ミュージアムの展示物を順に眺め、テラスに出る。女性二人組の先客がいた。わいわい言いながら夕日を見送っていると、我々も少し無口になり、その代わりにシャッター音が大幅に増えていった。
 夕日を見送り、ミュージアムを後にして、ふるさと憩いの家に走った。暮れ切る前に到着し、やっと暖かいところに入れてもらえた。
 食事をして部屋で転がっていると、こば氏が『橋がライトアップされている』といいに来た。海岸に出ると、明日渡る予定の来島海峡大橋の威容が、彼方の島影に寄り添うようにして浮かび上がっていた。
 こば氏所持のレーザーポインターで遊んだりした後、就眠。

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