Strange Days

2009春しまなみ縦走サイクリング3日目(雨中走行編)

2009年03月22日(日曜日) 21時15分 自転車 ( 自転車旅行記 ) , デジタルカメラ , 天気:くもりのち雨

 夜半、結構な雨量を予感させる雨音を聞いた。今日は雨にやられそうだと思っていた。
 朝、前日に朝食を取るとか取らないとかの話もあったが、宿からタクシーで出ることにし、きっちり取れることになった。
 今日の行程は以下の通りだった。まずはタクシーで今治港に向かい、高速船で大三島は宮浦に向かう。ここから走り出して、以降はしまなみ推奨ルートを尾道に向かうことにしていた。だが雨がどれくらいのものか、予想もつかない。
 起き抜け、外の状況を確認すると、既に一雨去って、まだ空は暗いという感じだ。ちょうど大きな船*1来島海峡大橋を通過中だった。
 今治港までタクシー輪行し、端の方にある桟橋から高速船に乗り込んだ。昨日も乗った船みたいだな。今日は自転車を畳んで輪行して行ったのだが、これは正解だった。他に3台の自転車が積まれ、我々の6台をそのまま乗せるのは不可能だったろうと思えたからだ。
 昨日と同じく宮浦に上陸し、今日は全員で参道を行く。雨上がりの参道は、ちょっと雰囲気が違う。こんな手すりの着いた家に気づいたりして。
 大山祇神社にもちょっとだけ立ち寄り、島の反対側へは車道を突っ切る。しかし途中で寄り道。東岸の住宅地に、こんな謎の店がある。店というか作業場だな。ここで買ったのは、昨日買い食いした苺どら焼き。以前におやぢ殿&kimrin姐さんが買ってたなあ。ゲテモノではなくて、普通においしい。
 少し走った辺りで、今から渡る多々羅大橋を撮る。今日はここから、従来とは逆に、尾道に向けて走ることになる。
 時々、雨がぱらつく天気だ。昨日に比べたら、さすがにサイクリストは少ない。多々羅大橋を渡りきり、生口島に入る。ここからは、さっきの苺どら焼きも含め、B級グルメツアーの様相を呈する。
 まずはしおかぜ商店街の岡哲でコロッケをつまみ食い。ほっこり甘いじゃが芋と、肉の甘みが良い。
 昼食は、いつもの万作。店構えが地味なせいか、食事は悪くないのに空いている穴場だ。今日はじゃこ天丼を頼む。じゃこ天*2がサクッとして旨い。
 しおまち商店街を後にし、今度はドルチェ本店を襲う。ちょっと空模様が怪しくなってきた。が、この店にも結構な自転車乗りが集まっていた。塩アイスのぜんざいをいただく。
 さて、だんだん暗くなってくる空におびえつつも、この先は追い風にも助けられて快調に走った。しかし快調すぎた。次の因島大橋への入り口を気にしながら走ったのだが、うっかり見落としてしまい、GPSの地図を見て首をひねりながら走るうちに、州江まで来ちゃったよ! 慌てて引き返す。そういえば、後続は二人しか来てない。笑われるかなと思いつつ引き換えしてゆく。案の定、上り口で待っていたのは嘲笑だった。そんなに悪意はないのだろうが、この時はなぜか応えた。僕もヘラヘラ笑っていればよかったのだろう。が、この瞬間ばかりは、なぜかそんな気になれなかった。
 なにかが切れた。そして萎えた。もう、マスツーリングはいいと思った。これなら、一人走った方が気楽だ。
 怒りに任せて橋への道を駆け上がり、いっそのこと後続を置き去りにして一人尾道まで走ろうとさえ考えたのだが、走り始めてすぐにポツポツと顔に当たるものが。ついに雨が降り始めたのだ。
 その後はこれっぽちも走る気も楽しむ気も起きず、淡々と尾道まで走って解散した。尾道のしまなみ観光案内所で最後のスタンプをもらい、完走証と記念品をもらえるはずだった。が、記念品が品切れということで、後で送ってもらえることになった。構内で輪行準備をしながら、どこぞのおっさんが連れてきていたわんこに、かなり癒された。
 最後の方ではかなり気を取り直していて、やはりたくさん助けてもらったのだから、まずは感謝しないとと思いもした。仲間と行く旅は、やはりいいもんだ。でも、もう自分で企画したり、引っ張って行くのはご免だ。もう、今回で卒業。しばらくは、気楽な一人旅を楽しみたい。


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