Strange Days

サーバ環境再構築

2009年05月03日(日曜日) 23時55分 コンピュータ 天気:いいようだ

 SFセミナーから帰宅すると、荷物が届いた。モノはWindows Home ServerのDSP版*1、WDの1TB HDDを2丁だった。これでXPなAMD X64機からXPを追い出し、LOOX Uに持って行ける。さらにはディスクのトラブルで死んでいる白箱も復活させたい。
 X64機はクライアントアクセス専用に近いので、あまりデータを置いてない。そもそも、ローカルに置いてある、移行必須なデータなんて、ゲームのそれくらいだ。ということで、ほとんどバックアップする必要も無い。多少のデータ保存の後、まず作業に取り掛かった。2丁の1TB HDDを入れて、Ubuntu機の補助にするつもりだ。要するに1TBのデータを4丁のHDDで重複保管する寸法になる。なんというか、パラノイアっぽいが、HDDが安いんだし、他にバックアップ手段が無いんだから仕方ない。
 ということで、いきなり開腹しようとしたが、よく考えるとSATA HDDには専用の電源ケーブルが必要だ。買ったWDのHDDには、従来の4ピンケーブルが刺さらない。仕方ないな。ということで、まずはAmazonに発注した。
 とりあえずOSのインストールは開始する。WHSはWindows Server 2003の眷属なので、作業はほぼ同じだ。スルッという感じで入る。その後にドライバを当ててやる。2003そのものがXPカーネルからの改良版なので、XP用のドライバをそのまま適用できた。LAN接続して、Windows Updateをかけると、2003用のアップデートをしこたま当てられた。ほとんど悩むことも無く、OSセットアップは進行する。ただし一度困ったのが、XPのような復元ポイント自動作成をやってくれないことだ。一度、再起動時にレジストリを読めなくて焦った。幸い、再起動でレジストリのバックアップから読めたが、構成のバックアップを残すには自前でバックアップするしかないみたいだ。
 WHSの設定が進んだところで、今度はLOOX UのXP化を開始する。予め富士通のサイトからドライバをダウンロードしておき、SP3と併せて作業用DVDを作っておいたので楽だった。普通にXPをインストールし、SPとドライバを一通り当てると、XP化は完了した。これはやはり、Vistaや7よりもずっと軽快だ。これなら我慢しなくても常用できそうだ。
 さらにWHSのクライアントコネクタをインストールする。WHSではIISが起動しているので、それにアクセスしてクライアントモジュールをダウンロードするだけで良い。早速LOOX Uのバックアップを取っておいた。スケジュールしておくと、LOOX Uがスリープ中でも叩き起こしてバックアップしてくれるようだ。これは便利だ。とはいえ、リストアはDVDに焼いてからじゃないと駄目みたいだ。
 この辺りではほとんど寝ながら作業をし、いつの間にやら朝が来ていた。実質徹夜作業だった。
 翌朝、いやほとんど昼、起きて部屋の中を整理していると、以前に買って使えなかったSATA RAIDボード*2の付属品に目が行った。あるではないか、SATA用電源ケーブルが。しかも二股なので2丁を世話できる。気づかなかった。これで作業できるぞ。Amazonからの荷物到着を待たず、作業を継続する。
 開けてびっくり、このメインボードにはSATAインタフェースが2つしか無い。代わりにクラシックEIDEのインタフェースを持っている。ある意味便利だが、現在SATAで接続しているOSディスクに加え、2丁のSATA HDDを増設することは出来ない。ううむ、参った。
 ここでしばらく考える。今からヨドバシまで走って、適当なボードを買ってくるか。いや、TX-2300がある。あるが、これをWHSと組み合わせると、WHSの売りである自動的にハードを跨ったシャドーコピーを残す機能の意味が無くなる。MSも『RAIDは組み合わせるな』と言ってるくらいだ。
 しかし、要するにWindows Server 2003にSoftware RAIDを組み合わせるようなものだろうと思い直し、結局はTX-2300で行くことにした。
 ボードとHDDを取り付ける。シャドーベイにHDDが3台集まることになる。OS用のはマウンターで5インチベイに追い出して、隙間を確保する方がいいかもしれない。が、今はこれで行く。
 TX-2300のBIOSを呼び出し、RAID1を組む。その上でWHSにドライバを組み込むと、なんら問題なくSCSIディスクとして、論理ディスクが見えた。これはWHSの共用領域からは外しておく。別に共用する必要は無いからだ。
 その上で、Ubuntu機上のデータをバックアップする。といっても、XCOPYコマンドで一気にコピーするだけだ。XCOPYなら差分コピーも出来るので、バッチを組んでタスクに登録しておいた。この手段の問題点は、コピー元で消したデータが、コピー先には反映されないという点だろう。だが写真データを消すことはまず無いので、これで問題はないだろう。
 さて、寝たり起きたりしながらコピーを見守り、夕刻にようやくケリがついた。次の作業だ。次は白箱の復活に掛かる。
 白箱を復活させるには、まずはOSの入れなおしが必要だ。そのためにはCD-ROMドライブがつながったクラシックEIDEインタフェースを持つ環境が必要だ。手元には廃棄待ちの機械が3台あったが、その中で使えたのは1台だけだった。
 白箱の分解は結構手間で、精密ドライバの一番細い奴で、筐体前後面の小穴から、上下の化粧板を止めている爪を押し外さねばならない。後は現れた小ねじを外してゆくだけだ。
 今度は少々のトラブルでもすぐ回復できるよう、HDDのそれぞれにOSを入れて置いた。その上で筐体に戻してRAIDを組もうとすると、最初の起動時のRAID生成が曲者だった。この時にスレーブHDDをきれいさっぱりフォーマットしてしまうのだ。結局、最初はマスタHDDだけ入れて起動し、シングルモードで設定を進め、後でスレーブHDDを入れてから適切な領域をRAID化してやればよかった。
 白箱はどうしようかな。これにsquidを入れてとか、apacheを入れてとか考えたが、どう考えても荷が勝ちすぎるので、やはりインターネットで集めたデータの雑多な保管場所に使うことにする。そうなるとまたHDDトラブルが心配だが、これもWHSに日次バックアップを取る様にしたので、深く考えないことにする。
 これでサーバが3系統になってしまった。Ubuntu機が写真データの主サーバ、白箱が雑多なデータ置き場。そしてWHS機がそれぞれのバックアップ兼モバイルPCバックアップサーバ兼リモートデスクトップ先になる。Ubuntu機ではSquidも運用しているが、あまり旨みを感じてないのでそれは解除し、写真データが必要な時だけ起動するようにしよう。普段は白箱だけを起動して使い、写真データを扱うときにはUbuntu機を、それらのバックアップを取ったり、クライアントPC*3の世話をしたり、Librettoその他からリモートデスクトップを使いたい時だけWHSを起動する。そういう運用にしようと思う。
 などと延々と設定を続けているうちに、もう夜だ。


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