Strange Days

第12回東京・南会津サイクルトレイン2日目

2009年05月17日(日曜日) 23時40分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) , デジタルカメラ 天気:雨

 今日こそは、という期待も空しく、今日こそは雨に降られ続ける一日だった。
 しかし、その雨の南会津が素晴らしかったのだ。



 今日は雨が上がってくれ、という期待も空しく、朝から雨が結構降っている。朝食を取りながらのブリーフィングで、走りたい人は走る、走りたくない人はバスでもOKとなった。まあ覚悟を決めて走るか。実際、外に出てみると雨は小降りで、全員が走行を希望した。
 外で身支度していると、大型犬のパルがのそのそと出てくる。宿のご主人がケージから出すと、嬉しそうに我々の間をうろつき始めた。どうやら人間大好き犬のようだな。頭を撫でてやると、尻をぺたんと着いて気持ちよさそうにしている。パルは6年前には2歳、今は8歳だそうだ。このサイズの犬は寿命が短いのだが、長生きして欲しいものだ。ちなみに尻尾を激しく振っているので、当たるとふわふわなのに痛い。
 ここの犬3匹の構成は前回と同じだ。が、パル以外2匹で構成される歓迎委員会がかなりフレンドリーになっている。一番小さな和犬が最年長のボス格で、最大のパルが一番下っ端らしい。犬社会も年功序列らしいぞ。
 犬分をたっぷり補給して、宿を後にした。
 まず最初に向かったのが、前沢の集落。何度も立ち寄ったので、集落には行かないで道路を挟んだ芝桜のある辺りをうろついていた。遠くに雨に濡れた茅葺き屋根が見え、風情がありそうなのだが、電線が邪魔すぎる。
 前沢を出て、伊南川との合流点を目指す。雨のおかげで森はしっとりと濡れ、新緑が洗い清められて光り輝いている。雨の南会津も悪くない。いや、雨のおかげで新緑がさらに光り輝いているのだから、むしろ雨に感謝したいくらいだな。あまり激しくないので、走るのはつらくない。むしろ汗をかかないで済むくらい涼しいで、快適なのだ。しかし、この前後で雨脚が強まり、パンツまで濡れてきたので、さすがにレインスーツの下を着込まねばならなかった。
 しばし走り続け、古町の大銀杏に至る。いつ見ても圧倒されそうな大樹だが、この時期に見せる命の萌え具合には驚かされる。
 昼食は、なんと野外での焼き肉だった。炭火を熾して、その上に鉄板を敷くのだ。最初はなかなか火が熾きなくてやきもきしたが、熾きてしまえば圧倒的火力で大量の肉、野菜を瞬く間に焼き上げてしまう。仕上げに焼きそばで締める。味噌汁に果物、おやつの饅頭まで出てきて満腹だった。南会津の皆さんに感謝です。
 この後、南郷に何故かある浦和市営ふるさとの家で入浴し、ここからバスで会津田島まで戻った。
 会津田島で買い物を済ませ、自転車がないので楽々だと思いつつ車中の人になる。帰路は車両の前後を行ったり来たりして、また持ってきていたLOOX Uで旅のメモを取りながら過ごした。
 浅草からは地下鉄の京急直通便を捕まえ、行きと同じ経路で帰宅した。自転車無しだと楽で良いな。
 今回、雨に祟られたと思ったのだが、意外にも雨の南会津も魅力に溢れた土地だった。雨の南会津も良いのだ。ただし、行きと帰りの東京さえ晴れていればだが。

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