Strange Days

栗本薫(中島梓)死去

2009年05月27日(水曜日) 12時31分 SF , 思考 天気:こんな五月の晴れ空に

 かなり危ない状況だったらしい、栗本薫女史が遂に逝去された。まだ56歳。当初100巻で完結予定だったグインサーガはとっくに100巻をオーバーランし、アニメも始まったこの時期の逝去は残念だ。まあ、グインサーガがちゃんと完結すると思っている人間は居なかったろうけど。
 かつてFSF*1のグインサーガ部屋に降臨したのを目撃した身としては、いささか感慨深いものがある。
 僕にとって栗本薫は『ぼくらの時代』だな。ぼくらシリーズでも、薫クンが僕の属する集団である"ぼくら"の紛れも無い一員であると確信できたこの本がいい。これを高校の図書室で手に取り、夢中で呼んだ時の甘酸っぱいような記憶が蘇るのだ。
 さて、追悼にグインサーガを読み返すか、などとは書きたくなくなるような長さが難だが、故人があのやたら長くて錯綜としてスカスカな話をどう着地させるつもりだったのか、推理しながら飛ばし読みするのも悪くは無い。
 そういえばここ数日、『クリムト薫』というどこでどう使えばいいのだという微妙ギャグが頭にこびりついていたのだが、あるいは女史の逝去を予感していたのであろうか。それはないない。


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