今日は熊谷で蛍を愛でてホルモン焼きを貪ろうというツーリング企画がある。戸塚8:03の湘南新宿ラインに乗り込んだ。
熊谷に降り立ったのは10:00を少し過ぎた時間。あれ、10:00に余裕で間に合うはずの便だったのに。それはもう一本早い籠原行きの方だったのか。ともあれ、集合したのはKaz氏、Roy氏、長岡氏、そして拙者の4人。自転車もRoy氏がTikitの内装8段モデル、他3名はBromptonだったので、16WO内装揃いのツーリングになった。
熊谷を走り出してすぐ、線路脇で親子連れが何か待っているので、もしやと思って近づく。やはり、
汽車ぽっぽだった。秩父鉄道がJRから譲り受けたもの。
去年、近くの車両基地で拝んだな。
市内の
団子屋に立ち寄る。数種類の団子だけでやってきている老舗だとのこと。こういう店は侮れない。
今日は、概ね西南に走ってプチ峠を越え、それからKaz氏の住居近くで蛍を愛でるのが主目的だ。そこでD90に18-55mmVRを着けてきた他、明るい35mm短焦点も持ってきていた。さらには三脚。これだけ入れて、一泊分の荷物と自転車装備、さらにはLOOX Uまで入れてもまだ余裕なのが、ツーリングパニアのいいところ。その代わり、フロントがかなり重い。
さて、ちょっと緑の多い場所に向かい、周回コースをかすめる。コースの取り方しだいだが、1周4km程度、適度なアップダウンのあるコースだ。緑が多い上、車がぜんぜんいない。釣り客の集うため池をかすめた所で、前方の道路脇に猫団子を発見。何かと思って近づくと、
お母さん猫と子猫6匹程度の集団だった。これは猫団子がほどけて、母猫と猫2匹が少し離れたところ。しかし近くには
子猫たちが取り残されている。
この母猫、まだほっそりして若猫に見えたので、兄弟猫かなと思った。が、授乳しているところから母猫と知れる。ここは人気無く、車も少ないが、その代わりに鼬なども出るだろう。子猫たちが生き延びるには厳しい環境だ。年の暮れまで、何匹生き残れるか。
行き当たった養豚場で
豚の群れと遭遇。当たり前だけどな。なにかに驚いたのか豚走中だった。
農林公園で小休止。少し日差しも出てきて、じりじりと暑い。ここのアイスは濃厚系の口当たり。
昼食は寄居にあるさいめんという店でジンギスカンだった。埼玉緬羊なんちゃらの略らしいぞ。肉と野菜をたらふく食えて、一人1000円超で済んだ。安いぞ!
昼間から羊の油で顔をテカらせながら、近くのプチ峠に挑む。3段っきりのBromptonには、プチとはいえ峠はつらい。
峠の天辺手前にある民宿で、入浴。客が他にまったく居ないのが素晴らしい。人間、休みともなるとついつい足を伸ばしてしまうものだ。そして跨ぎ超えた場所にこそ素晴らしい場所があると気づかない。
風呂上り、民宿の休憩所で一休み。卓球台を5面くらい置けそうな広さだ。ここで団子屋で買ったおやつをぱく付く。炭酸饅頭。団子じゃないんかい。しかし、どこか懐かしい甘みが、心を癒してくれる。
ヒイコラいいつつ峠を越え、山間部の風景を愛でつつ市街地に取って返す。この辺はローディたちのメッカのようだ。
市街地に戻り、かのマイクロブロワリーにて早目の
酒宴。トールグラスで2杯+おつまみ。しかし頓に酒に弱くなっているところに結構な量を入れたので、いささか体調不良になる。店の前には
4色の自転車が仲良く並んでいる。
なんとか持ちこたえさせつつ、近くの
小川ホルモンで串焼きを立ち食い。今日の食事はほとんど順不同の乗りであった。
夕食は、これも徒歩圏内の
わらしべ。量は控えめで、ちょっと体調降下中の僕にはちょうどよかった。ここは自転車乗りがよく訪れるらしく、店主の作った来客記録集を見ていたら知った顔がちらほらと。
ここからはバス輪行で江南町に戻る。少し歩いた蛍ポイントに向かうと、なんだろうこの人出の多さ。なんでも蛍祭りなるものが開かれているようだ。
進入箇所からしばらくは人が多く、とても写真を撮れる状況ではない。一応は三脚にD90を載せてうろつき、これぞというポイントでシャッターを切る。しかし携帯電話はピカピカ、フラッシュを炊くやつは当然居るし、さらに遠くでは無遠慮な街灯と車のライトが飛び込んでくる。この辺で必死に撮っていたおじさんが『明かりは止めてください』といって回っていたが、この状況では焼け石に水だった。
しかし、ずっと外れに歩いてゆくと、車道を超えた辺りであれよあれよという間に人影がまばらになり、端の端では我々以外に誰も居ない状況になった。そして、そういうところでこそ
蛍の乱舞が見られるのである。なんだか心霊写真っぽいものになったがな。
今日の宿にお邪魔し、シャワーを使わせてもらった辺りから頭痛が募り始める。さっそく布団に潜り込んでいたら、どうやら人事不祥に陥った模様だ。