Strange Days

第13回南会津サイクルトレイン2日目

2009年09月13日(日曜日) 23時36分 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:くもりたまに好天

 今日は大きな登りも一つきりで、雨の心配も少ない、安楽なサイクリングを望めそうだった。が、このコースは地味に上り。風向きによっては足に来そうだが。


 未明、何度か目覚める。部屋の中で雨具を干すために、エアコンをドライに入れていた。それが影響して、喉がいがらっぽくなってきたのだ。風邪を引きかけている。これはいかん。
 Tシャツにレーパンだったのを、ホテル備え付けの浴衣に着替え、布団に包まって一心に汗をかく。そのおかげで、起床時刻までにはなんとか頭の重さを追いやることに成功した。
 バイキングな朝食後、出発のために外に出ると、頭上には晴れ間がある。一見、いい天気なのだが、北の山の向こうから黒雲がどんどん越えてくる按配だ。しかし、不思議なことに、山を越えて頭上にかかると、雲は薄くなって消えてゆく。
 会津田島方面に下って、南泉寺に立ち寄る。最近、新発見があったそうだ。山門から本道に続く道に並ぶ中に、見事に融合してしまった枝が見つかったのだ。この枝で左右の木がつながっている。
 鐘を一つ打って走り出し、会津田島駅にも立ち寄る。職場の土産にテキトーな饅頭を買い、自分用にてふの小瓶を買った。最近、僕は酒が嫌いなんだと気づいたが、てふとバドワイザーは別口だな。前者は飲み口のよさで、後者は雰囲気で。
 空には常に雲が残っている状況だが、時折日が差し、刈り入れ前の田を黄金色に染めてくれる。
 水無川沿いに走り、小さな峠を越える。ようやく、坂の走り方を思い出し始めたところだ。
 一気に下り、後は会津高原駅まで走るだけだ。降り切った辺りでりんご園に立ち寄ったが、袋売りなので買って帰るのを断念した。
 堀越氏は、なにせ南会津の道を知り尽くしているので、国道を避けた美味しいわき道をしばしば走った。日が差すと、黄金色の麦穂が道行を照らし出してくれる。まだちょっと青いな。今日はすっきり晴れなかったが、おかげで雲と青空の作り出す妙を楽しむことも出来る。
 国道をかなり離れた氏神様に導かれた。一対の大樹があるという。男杉女杉という大木だ。国道から、この氏神に来る途中に、この杉に関する案内板が、教育委員会の名で出されている。しかし、場所がやや離れ、また場所について何も書いてないので、果たしてモノがどこにあるのか、結構探さなければ分からない。堀越氏いわく、この案内板の近所の人に聞いても、その辺は別の氏神様を祀っているので、この木のある氏神様の事は何も分からないらしい。隣の集落の氏神のことなど、普通は分からないということらしい。なるほど。よほどの物好きでもなければ、自分の先祖と無関係の別の氏神のことなんぞ知らんわな。
 昼食は、山村道場の広場での弁当だった。雨の心配は無さそうだった。風が気持ちいい。
 食後、サイクルトレイン以前から、この山村道場に何度も足を運んできたという高橋翁の案内で、キャンプ場近辺の木を見て回る。楓にもいろんな種類がある。ここにはエンコウカエデ*1という珍しいカエデもあるそうな。葉の形が多種多様で、博識な人に連れられての山歩きは楽しいもんだ。
 キャンプ場は人影が無かったが、フリーキャンプエリアにテントが一張りだけあり、いささか興味深く感じた。
 後は会津高原駅まで走るだけだ。事前に立ち寄る予定だったマンマパンをすっ飛ばしたが、空模様が心配なのと、会津高原駅は夢の湯でEコースとかち合う可能性が高かったので、早めに進行させたわけだ。
 飛ばした甲斐はあり、Eコースに先んじて夢の湯に漬かり、風呂上りものんびり出来た。しかし、ちょうど夢の湯を出た頃に雨に降られた。が、ひどくなる前に、駅舎に飛び込んだ。
 後は列車で帰るだけだが、早めの夕食に食堂で蕎麦を腹に入れておいた。後は軽食だけ仕入れる。ビールは、毎度つらい思いをするので避けた。帰って飲めばいい。
 やがて列車に慌しく乗り込み、人の輪行準備窓からの夕景を撮りながら、時々歌声列車に引っ張り込まれたりもしたが、概ね平穏に過ごした。途中、新設の下車駅から南林間に直通する便があることに気づき、もしかしてそれに乗れば早く着けるのでは、などとも考えた。
 やがて浅草に到着。さて、ここからが大変だ。輪行準備してあったので、バッグを担いで都営地下鉄浅草駅まで歩き、京急直通便を待つ。上大岡で横浜市営地下鉄に乗り換え、ようやく自宅に帰着した。肩が凝ってガタガタだ。
 しかし、今回も楽しかった。MR-4Fも改装の方向性は悪くなかったと思う。秋の南会津にも出かけたいもんだな。

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