Strange Days

清水~静岡18切符の旅

2010年01月15日(金曜日) 21時34分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) , デジタルカメラ 天気:快晴

 なんとか朝早くに起きたので、勇躍清水へと向かうことにした。
 朝一の静岡行きには間に合わなかったので、熱海乗り換えとなった。持って行ったのは、走行強度を見てトレンクルだった。これならどこでも持ち込めるぜいと思ったものだ。が、平日朝の東海道線の混み具合を甘く見ていた。戸塚では結構空いていたのだが、大船で乗る乗る。藤沢で空いた隙に、慌てて座席をせしめた。乗った車両はムーンライト長良の返送車両だったのだが、足下にトレンクルなら問題なく収まった。
 戸塚を過ぎると空いてきて、後は長閑な電車旅となった。
 清水には10:30頃に到着。結構きれいに晴れて、富士山が出迎えてくれた。
 静岡駅のすぐ近くを、太平洋自転車道清水~静岡線が走っている。この三保までの部分には元々は国鉄清水港線が走っていたのだが、廃止されて跡地が自転車道として再利用されたものである。走って行くと、途中に遺構が残されている。これは美術館の館外展示場とのことだが、なぜか清水港線で使われていた車両が展示されている。
 途中、途中駅の跡地や、もしかして転車場の跡地と思しき円形の道を過ぎ、やがてかつての終端駅三保駅の跡地にたどり着いた。
 ここらで腹も空いたことだし、と、そば屋に入って桜エビの掻き揚げ入り蕎麦を食した。さらに半島の先に進むと、今日の主目標、東海大学海洋科学館が待ち受けていた。入館料は、隣接する自然史博物館と併せて1800円。結構お高い。まあ1時間ほど入れたらと思って入ったのだが、これがもう楽しいのなんの。平日なので人がいない。思いがけず見応えのある展示物の数々。すっかりはまって、3時間ほども居てしまった。大水槽の前でしばらくボーッとし、津波実験に見入り、クマノミたちに癒され、鯨の骨格標本に驚愕し、海洋生物ロボットの動きにぞわぞわさせられて、ずいぶん長居してしまった。これでもかなり駆け足で移動したつもりだ。
 ついでのつもりだった自然史博物館も意外におもしろく、特に恐竜化石を実際に触れるという展示にはまってしまった。参ったな、この両施設は、是非とも再訪しなければ。
 この先、静岡まで走るつもりだった。太平洋自転車道は、しばらくは海岸沿いの心許ない道になっている。しかし駿河湾越しに見える富士山は、ほとほとフォトジェニックだ。
 海辺の道なんだかなんだか分からないルートを過ぎると、いよいよ太平洋自転車道清水~静岡線が本格的に始まる。走りやすい、いい道だ。砂も湘南海岸のようには多くなく、トレンクルでも快適に走られた。
 途中、遊歩道*1につながって迷子になったりしたが、最終的には幅の広い、よく整備された自転車道につながる。これで静岡まで快適な道のりかと思いきや、最悪の敵が登場した。超強烈な西風だ。トレンクルだと進まねー! これでは日暮れまでに静岡駅にたどり着けないんじゃないかと思った。リアの赤い点滅灯は持ってきていたのだが、フロント側につけるライトがない。これはピンチだ。シングルギアのトレンクルで出せる限りの速度を出し、静岡までジリジリと走っていった。
 この辺、なぜかストロベリーロードなる愛称がつけられているのだが、その理由は国道沿いにずらっと並ぶイチゴ農園の列だ。
 日本平の海側を走る時には、もうこのまま討ち死にするしかないんじゃないかと思ったものだが、なんとか静岡まで走り通せた。登呂遺跡をチラッと見て、静岡駅で蕎麦を食ってから帰宅した。
 それにしても、水族館にはもう一度行きたいものだ。



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