Strange Days

奥鬼怒温泉退却戦

2010年03月07日(日曜日) 23時55分 山歩き , デジタルカメラ 天気:雪

 帰路は降雪の中の、まさに雪中行軍となった。


 部屋には床暖房が入っており、寒さなど微塵も感じなかった。が、それが快眠につながるとは限らない。
 暑いのだ。寝ていると、床から熱気がじわじわと這い上がってきて、やがて布団の中で汗まみれになってしまう。それに輪をかけたのが、僕の布団のすぐ横にある蓄熱式電気暖房気だった。そこからの微かな暖気が蓄積され、余計に暑くなってしまう。じゃあ布団を跳ね除けたらというと、今度は汗が冷えて体調を崩してしまいそうだ。そんなわけで、布団の中でしばらく七転八倒していた。しかし、3:00を過ぎた頃から寝苦しさが去り、ようやく安眠できた。後で聞いてみると、みんな同じ思いをしていたようだ。
 朝食は、清く正しい旅館の朝風だが、これでいい。朝から重いのは願い下げだから。朝風呂にも入り、明るい中で露天風呂を堪能した。満室のはずだが、不思議と他の客には行き会わなかった。昨日、暗いときには気づかなかったのだが、この温泉は湯の華が豊富だ。霧島の新湯温泉のレベルではないが、いい湯だ。
 宿を辞去し、昨日登った道を下ってゆく。振り返ると、北白沢ヒュッテを一望できた。いい宿だったなあ。また来たいものだ。今度は雪の無い時期に、鬼怒沼辺りまで足を伸ばしたいものだ。
 帰りは林道を行く。時折の送迎バスと行き会う以外には、別の一団がつかず離れず見える程度で、まったく静かな道行だった。雪が降っていたが、上空の寒気が強いのか、さらさらした、はっきり結晶の見える雪だった。深山の雪景色を楽しみながら歩いた。
 行きは四苦八苦しながら遊歩道を行き、3時間弱もかけたものだが、帰路は1.5~2h程度で女夫淵温泉に帰着した。やはり、林道を進む方が捗るようだ。
 女夫淵温泉には立ち寄り湯もあるので、雨具を着替えるついでに入ってみた。露天風呂がいくつもあり*1、それぞれ浴槽の形が違うようだ。僕は15分ほどで出たが、ジンジンと染み込んでくるように温もってくる。
 昨日と同じ食堂で昼食をとる。今日は山菜てんぷらうどんを頼む。意外に量があり、特にてんぷらがたっぷり載っていて、まあ満足できた。
 またバスで鬼怒川温泉まで戻り、難無く指定を取れたので、特急で新宿に帰り、湘南新宿ライン経由で帰宅した。
 出かける前は気が重かったが、いい旅だった。また新緑の頃にでも出かけたいものだ。

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