Strange Days

境川~湘南食いしん坊ツーリング

2010年08月21日(土曜日) 21時48分 自転車 ( 自転車旅行検討 , 自転車散歩 ) , デジタルギミック , 天気:晴れ(やや雲多し)

 今日は久しぶりに@nak家に招集を掛けられ、境川を走ることになった。もちろん、召集令状を受け取った明治の日本男児のごとく、唯々諾々と応集したともさ。
 集合場所は町田。時刻は昼前なので、余裕を見て9:30にはBromptonを境川に向けた。5段化しても、平地では基本的に3段目*1で間に合ってしまう。
 南口のマクドナルドに集合したのは7名。駐輪場に自転車を置いて、まずは仲見世商店街方面に向かう。方面というのがクセモノで、目的地はその並びの仲見世飲食通り*2にある。カレーの店、アサノがそう。有名店らしいのだが、初めて入った。しかし、後で思い出した。ここ、随分前に町田の食事処を調べていて、ぶつかった場所だ。空いていれば入ろうと思って、仲見世商店街を探したのだが、見つからない。仕方なく、別の店で飯を食ったのだった。それは、仲見世商店街にあると思い込んでいたからだったろう。
 さて、改めてアサノに入った。席が7つ切りの小さな店で、いい年した爺様と、その息子と思しきおっさんの二人で切り盛りしている。とにかく小さな店で、カウンターに座り、背後に荷物を置いたら、もう人の交通が難しいほどだ。ともかく、開店直後を狙ったこともあり、無事に全員が席をせしめた*3
 この店、注文を受けてくれるまでがまず長い。開店直後だったせいもあるのだろうが、店側が稼動状態になるまでが長いのである。そして注文を受けてからも長い。徐に豚肉をカットして、それから揚げ始めるのだ。もしも空腹で死ぬ5秒前の人が入店したとすると、間違いなく餓死するハメになるだろうな。店の外には並んで待っている人もいて、我々とすれば気が気じゃないのだが、店の方はまるきし我関せずで、明日地球が滅ぶとしてもかくあろうと思えるマイペースで、一つ一つ手順を踏んでゆく。
 ともあれ、我々はその間、久しぶりの雑談に花を咲かせる。(あ)氏がiPhone4Gを、こば氏も3GSを持ち出したので、吾輩も対抗上IS01を見せびらかす。さらに隣のもり氏もHT-03A(白)を持ち出したので、この店はあたかもiPhone対Androidの決戦場の如き修羅場と化した*4。出掛けに吾輩のHT-03A(黒)を忘れてきたのが悔やまれる。改めて見ると、iPhoneはメディアプレイヤー&コミューターとしてはよく出来ている。しかしAndroidのようなアナーキーさはない。
 さて、このようにして涙ぐましい時間稼ぎを続けるうちに、待望のカツカレーが出た。フツーだよなあ。じゃがいもも青いものも、後載せだし……。
 ところが、カレーを口に運ぶと、うまい。うん、うまいぞこれは! 辛さはスパイシーな、喉の奥で感じる辛さだった。カツの揚げ加減も絶妙で、スプーンで簡単に切れる。コメも柔らかすぎず、固すぎずで、これも絶妙としか言いようが無い。悔しいが、待たされただけのことはあったと思った。しかし、なんでも、以前は爺様の長広舌を拝聴してから出ないと、料理そのものに掛からないという、恐るべき店だったそうな。
 さて、いよいよ走りだす。先導を拝命していたので、『ブワナ、ブワナ、大変よ』などと現地人案内人らしく振る舞いつつ、先を走った。
 今日はさぞかし暑かろうと思いきや、意外にも雲がずっと掛かっている状況で、かなり涼しく感じた。いやまあ、涼しくはないか。しかし、思いのほか快適だったのは間違いない。
 境川の上流域は、あちこちで改修工事が進行中だ。そのため、ところどころ一団を迂回路に導かねばならない。その点、行きに下調べしておいたので、難なく誘導できた。
 途中でおやつは当然でしょう。ということで、まずは中原街道沿いの和菓子屋、松埜で休憩。冷やしたわらび餅が美味しそうだったので振舞うと、好評だった。他に、補給食として栗どらも買っておいた。
 さらに下流。湘南台南方の果樹園で、みんなで梨を買い求める。今日はじめて知ったのだが、ここにはちゃんと冷やした梨も置いてあり、ナイフも借用できるのだ。僕は自宅に買い置きの梨が在庫されているので、ここでは買わなかった。が、おすそ分けをもらってかぶりつく。うまい。喉の渇きが癒される。真夏には水気の多い、梨やスイカだよなあ。
 さて、この次は順当に飯田牧場、埜庵でしょう。しかし埜庵は先日、そしてつい今朝方にテレビで取り上げられたらしく、かなり客が多そうに思う。この時期は難しいか。ということで、まずは飯田牧場に向かい、時間を見ながら埜庵、最終目的地と経路を考えよう。
 ところが、飯田牧場に着いたところで、(た)女史のBromptonがパンク。しかも、Inter8化されたリア側だ。これはややこしそうだ。ということで、この手のツーリングには欠かせない、パンク修理大会が開催された。執刀者は夫君の(あ)氏。あれあれ、ベンチでサボっているのは誰かな?*5
 Inter8のリアを外すのは結構難物らしく、手こずっていた。しかしこのツーリングに参加した7台中、5台までがBrompton。しかもInter8化したのが2台もある。もう一台を参照しながら、いささか発見的に後輪脱着を実施し、見事修理が完了した。わしにやれと言われても途方に暮れそうだ。後で5段化Bromptonの後輪脱着手順をおさらいしよう。
 皆、やっとアイスにありつく。しかし、海岸まで出て、それから最終目的地に向かうのは時間切れになりそうな気がしてきた。最終目的地は、かの熊澤酒造だった。
 ともかく、ちょっとでも時間を節約しようと、引地川に出ることにする。藤沢市街で県道44号を西進していたら、(た)女史がこのまま熊澤方面に行けるのではと思いついた。Gmap様を参照すると、確かにこのまま行けそうだ。ということで、概ね県道44号を進み、最後にR1のバイパスをくぐって、北上、熊澤酒造にアプローチするルートを取った。多少のアップダウンはあったが、概ね平坦で、意外に走りやすい道だった。これは、アプローチにはいいかもしれない。
 熊澤酒造には、予約時間のかなり前にたどり着いた。こうしてBromptonが並ぶのは壮観だ。
 入店して、早速料理を多量に発注する。そりゃもう、'80年代のソ連海軍が米空母機動部隊を攻撃するがごとく、多量に。もちろんビールも頼む。乾杯! 乾いた体に、ビールがやばいほどに浸透してゆく。しかし僕は、最初の一杯でセーブし、後はノンアルコールに走る。アルコールを摂り過ぎると、ワシの場合覿面に体調不良に陥るからな。しかし、人が頼むカクテルを、横からチビチビやる*6と、これも呑みやすさに思わず頼みそうになってしまう。いろいろ危険な店だ。
 料理ももちろんうまい。今日は冷製パスタが好評だった。揚げたてのオニオンフライも、サラダもうまい。これらは、確か地元の農家が育てたものだったと思う。
 さて、会食の間、9月の遠野、11月の出雲ツアーの勧誘を実施する。意外に高反応が帰ってきて、まず遠野は7名確定かというところ。しかし、宿と交通手段の手配が億劫だという声が強い。ええい、やってやんよ。ということで、改めて宿と交通の手配はこっちでやることに方針転換。後で改めて告知せねば。幸い、宿の方はまだまだ余裕ありそうだし。
 ということで、(た)さんをしまなみに連行しようとプロジェクトが設置されたので、関係者はご参集願います*7
 店を出て、香川駅まで自転車を押し歩き、三々五々流れ解散した。僕は酔いがすっかり醒め、なんとなく走りたりなかったので、藤沢で下車して自走で帰宅した。今日は73kmくらい。意外に走ったな。


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