ようやく秋晴れに恵まれた最終日。時は遅しの感はあるが、刈り入れ直前の遠野の地を愛でよう。
今日は快晴に恵まれそうだ。遠野には昼過ぎまで居られるので、それまでどこを走ろうという事になった。三井氏といいづか氏は遠野美味しい辺りを見てないので、そこを巡りたい。しかし未踏の遠野市博物館に行きたいという声もあり、結局は二手に別れることになった。僕が遠野復習組を引率し、残りは博物館組。
出立は8:30。復習組は一旦荷物を置いて、山口の水車に向かう。背中が軽いので、足も軽い。
山口の水車は、ちょうど誰もいない時間だった。
すかさず一枚。黄金色の畑との対比が美しい。黙々と働き続ける美徳を感じる。
デンデラ野にも足を延ばす。デンデラ野からは、
眼下に田畑と里とを望むことが出来る。姥捨て山の一種には違いなかろうが、強烈な断絶は感じない。しかし、いざ飢饉というときには、真っ先にここの老人たちが犠牲になったろうことも間違いない。
カッパ淵にも立ち寄る。自転車を見張っている間に、カッコ良すぎる
我がポケロケを撮る。
YHに戻って、荷物を背負ってから、ようやく本当の別れを告げる。楽しい宿だな。また来よう。
さて、遠野市街までは直通せず、昨日走った松崎観音からの道をなぞる。途中、ふと脇道に逸れると、また美しい
遠野の風景に巡り合えた。この時期の遠野は、秋祭り直後の閑散期ということもあって、意外に穴場だ。
遠野市博物館まで走り、博物館組と合流。昼食にしようという話になった。遠野駅前なら楽勝かと思いきや、意外に難航。日曜昼ということで休んでいる店が多いのだ。本当に観光地なのか、遠野。
一軒の店でようやく昼飯にありつく。ラーメン+カレー半丁の、なかなか救われないセットだったが、満腹したので良しとしよう。
この後は、また博物館に行く組、まだ見てない卵子酒じゃなくて卯子酉様を見に行く組とで別れた。
卯子酉様は駅からさほど離れてないが、なかなかおどろおどろしい場所だ。
さらにこの後、道の駅の展望素晴らしいデッキでボーっとする組と、それでも博物館組と別れ、僕は博物館に向かった。博物館は改装され、ちょうど去年出版された水岸ゲルじゃなくて水木しげるの遠野物語原画展が開かれており、ゲゲゲった人々で盛況だった。
駅に集合し、新花巻経由で関東に戻ったのは、日が暮れた後だった。途中、相も変わらずチャレンジングな人々が駅弁買出しに出たりしてな。
無事に戻った関東は雨の最中だったが、神奈川は雨が小降りになっていたので、無事に帰宅。遠野は楽しい場所だ。そして多人数のツーリングも楽しいものだった。いろいろ至らないところを助けていただけて、参加者の皆さんには大いに感謝するのであった。と、いかにも殊勝なことを附記してみせる拙者であった。