Strange Days

阿蘇北方外輪山を往く

2011年08月12日(金曜日) 21時54分 , デジタルカメラ , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:快晴

 さて、今日は十分寝たせいか、比較的体調が良い。それと、頭上の雲が意外に多く、直射日光を避けられるのではないかと思えた。それなら、ちょっと高所に登ろう。北側外輪山に位置する観望の名所、その名も大観峰に登るつもりだ。
 ホテルで朝食を取り、ややゆっくりと出た。ホテルすぐ北の川沿いに、少し東行する。阿蘇にはとんぼが多い。土地柄なのかどうかは知らないが、ナツアカネを中心に、無数のとんぼが飛び交っている。田んぼの一角に、まるで雲霞のように群れているのを見て、驚いたものだ。
 さて、大観峰の登山口に着いたので、じっくり登り始める。傾斜はそんなに無い。雲が多く、陽が隠れているので、体感温度がそこまで上がらないのはありがたい。時々陽が顔を出すと、たちまち体温が急上昇する。
 この登山道からの眺めも、なかなかなものだった。途中に展望台があったので、ポケロケもろとも自画撮りする。今回、GF2にマンフロットの797を着けて、こういう場合の三脚替わりに使った。非常に具合が良い。797はコンデジ用のスタビライザーだが、GF2程度のサイズなら、なんら問題はない。GF2の収納ケースにも、797を着けたまま問題なく入った。
 展望台からは、阿蘇五岳の他、宿泊している内牧温泉も見渡せる。内牧温泉は、画像左手の大観峰突出部に程近いことが見て取れる。
 登山道を登り切ると、外輪山を走る快走路、通称ミルクロードに合流する。この道に沿って多数の牧場が存在していることに由来するのだろう。
 ミルクロードを東に向かい、アンテナ群が固まっている辺りに登る。そこに展望台があるので、駐車場と土産物屋が整備されている。バイクが群れており、観光バスや車で来る人が圧倒的に多い。自転車で来るような物好きは僕くらいだ。
 土産物屋からやや歩きと押すと、展望台に出る。ここからは阿蘇五岳と北側盆地部が一望できる。絶景だ。残念なのは、霞が多かったことだ。
 さて、少し早いが、昼食にしよう。実は、昨日は午前中快走路を行ったのと、線路に合流するまでシッチャカメッチャカだったので、うっかり昼飯を食いのがしていた。道理で足がまわらんと思った。今日は、そんなアホな目に遭わないようにしないと。土産物屋に入り、なんたら御膳の類が予約無しだと何十分もかかるという声が聞こえたので、肉うどんに決定。VAIO Xを持ってきていたので、午後の道行を考えた。間近にドコモのアンテナが立っているだけに、電波状況は極上。
 だいたい決めて、肉うどんを腹に収め、土産物を買ってから自転車に戻った。SQR Slimは、背負うことができないので、持ち歩くのにちょっと難があるな。
 さて、今日は一宮の阿蘇神社を回ろう。ミルクロードを東に向かい、一宮の真北辺りから降りると、国造神社が山中にある。ここは阿蘇神社の奥の宮的な位置づけらしいので、是非共に回ろうと思う。
 そこまでのミルクロードは、多少のアップダウンはあるが、結構な快走路だ。途中、一宮方面に下る道を取ると、下る途中で手野の名水なる場所に行き会った。ちょうどボトルが一本、空になりかかっていた。先に家族連れで水を汲んでいた一家に断ってから、ボトルを満たし、水を呷った。うう、うまい、うまいぞ。シャキンと消えた、切れ味のよい冷水が、夏の疲労を解かしてくれる。思わず、頭にも被る。それにしてもこの一家、ポリタンクにいくつも、たっぷりを汲んでいた。浄水器要らずだろうな。
 さらに下り、キャンプ場を通り過ぎたところで、神社を中心とする集落に到達した。神社の前には、古墳が2つ並んでいる。その上に人家があるので実感しにくいが、確かに円墳が隠れているのが見て取れた。ここは、神代から既に神聖な場所だったのかもしれない。
 国造神社に参拝し、ここにあるという巨木を拝見したかったのだが、惜しくも近年の台風に倒壊し、加工した幹を祀っているのみだった。
 下りきり、一宮方面に向かう。雲が去ってしまい、暑い事この上ない。街中の阿蘇神社に着いて、まずはコカ・コーラを1本入れた。やりきれん。
 阿蘇神社から見ると、さっきの国造神社は北宮と呼び、奥宮的な位置づけらしい。この2社の作る直線を南に伸ばすと、阿蘇中岳に当たるらしい。実は地図を見ていて、やはり南方に『古神社』という気になる存在も見つけていた。もしかして、阿蘇神社の古社だったのではとか妄想したのだが、特にそういった記述はない。
 さて、次に見たいのは、この北側の田畝地帯に点在するという、中通古墳群だ。水田の中に、まるで浮島のように円墳、前方後円墳が点在しているらしい。しかし、正確な場所がいまいち分からない。そもそも、中通りってどの辺よ。ということで、しばらくは何も無い水田の中の道を、右往左往する事になった。
 その最中に行き会ったのが、犬役原の噴泉。この辺りには、自噴泉がいくつも点在しているらしい。どうやら飲めるようなので、またしてもボトルに汲んだ。この辺の自噴泉を回るのも良さそうだな。
 さて、古墳群だが、走りまわるうちに、どうやらさっき降りてきた国造神社の辺りにほど近い川沿いにあるらしいと辺りをつけた。その辺を丹念に走りまわって、ようやく発見。確かに、水田の中に島のように点在している
 もう、宿までの帰り道はわかっているので、目についた小社や公園を訪ね、水路を横目に戻っていった。阿蘇は水が豊富な土地だ
 ホテルの夕食は、昨日に続いて肉肉したもの。阿蘇牛なんチャラというコースを選んだから当然だが。ともあれ、食事面では割と満足。


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