Strange Days

高千穂阿蘇ツーリング2011秋1日目

2011年11月23日(水曜日) 22時28分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) , デジタルカメラ 天気:雨のちくもり

 いよいよ宮崎に旅立つ。初日は延岡から走り出し、高千穂まで自走する。前回とは違ったルートを取りたかったが、晩秋の日没は早いのである。



 朝は4時前に起床。朝食を取り、荷物をまとめる。電子機器類、特に充電池を持つものは、朝方まで外せないので、出発直前にならないと荷物の量がわからないのだ。幸い、これならSQR Tour一つで行ける。
 ポケロケは、既に輪行状態にしてあったので、駅までは歩きだ。SQL Tourを手に持つのは辛いが、ちょっとした解決策があった。前にサイクリングイベントでもらった、ぺらぺらの2Wayバッグ(大きな巾着で、背負えるように左右に口ひもが通っている)に、SQR Tourがすっぽり入るのだ。これはSlimだと無理だった。外形的にマッチしたのだろう。
 最寄り駅まで歩くと、なんとまだ開いてない。シャッター開放を待ち、地下鉄で戸塚、横浜、そして羽田空港と無事に乗り継いだ。
 羽田で、こぐ夫妻、こば氏と、相次いで遭遇。朝二の便で宮崎空港に降り立った。
 宮崎空港からはJR。駅は宮崎空港と一体化しており、ここから始発の特急が、大分まで走っている。デッキは割と広い。自転車4台なんて余裕だ。
 空弁*1を使いつつ、延岡に至る。途中、雨が結構強く降り、やや憂鬱になるが、やがて止んだ。これなら、走るのに無理はない。
 下車すると、なぎの女史と小十郎氏が待っていた。早速、自転車を組み、五ヶ瀬川に沿って走り出した。
 夏にも走った道だが、涼しいだけに道行きが捗る。あの時は、それこそ5km毎に休憩したからな。
 途中、休憩のつもりで止まった空き地*2で、檻に閉じ込められたイノシシと遭遇。気が荒そうで、人慣れせず、忙しなく檻の中をうろついていたから、恐らく飼っているわけではないのだろう。じゃあ、罠に掛かったのを留置しているのか。
 しばらく走り続けると、いよいよ五ヶ瀬川の傍を走るようになってくる。所々で高千穂線遺構を目撃する。対岸にそれらしい構造が見えたので、橋を渡ってみると、かつての駅プラットフォームが残されていた。遺構は五ヶ瀬川の両岸を何度も往復しつつ、しばしば併走する。いい遺構感がある。
 五ヶ瀬川は、阿蘇山がカルデラ形成の際に噴出した、大量の噴出物が浸食されてできたものだ。比較的新しいせいか、峡谷は深くて険しく、囲む山肌は急峻だ。結果、あちこちでを見かけることができる。被写体としても、サイクリングの経路としても、魅力的だ。川にはいくつもの橋が架かり間近にまで滝が迫っている
 さてはて、日暮れが迫っている。実は、高千穂市街の手前で対岸に渡り、高千穂峡の上を通ってから入るつもりだった。が、時間切れだ。夏と同じルートを取った。
 国道まで、坂道を上ってゆく。緩やかに見える道だが、なぜだか足に堪える。
 登り切った辺りで、山の端に日が沈んでいった。うむ、まずは夕日ゲット。
 高千穂は、小さな盆地の連なる場所だ。つまり、市中を移動するのに、いちいち小ピークを越えねばならない。うんざり。
 みんなを今日の宿、高田屋に連れて行ったのは、完全に日が暮れた頃だった。夏にも泊まった宿だが、ちょっとボロいので避けたかった。しかし、人数が固まって宿を調整する頃には、ここくらいしか開いてなかったのだ。いきなり風呂でお湯が出ない*3、トイレも部屋も古いなど、いいところの少ない宿だ。まあ、いつでも取れそうなのは美点か。食事は頑張っている感はあるが、1万円という価格に釣り合うものではない。
 さて、夏の宿題の夜神楽だが、腹がくちると身が重くなる。今日は寒いし、見送るかな、と萎えかけていた。が、なぎの女史が引っ張ってくれたおかげで、なんとか夜神楽見物に出かける気になる。
 夜の高千穂神社は、どういうわけか観光バスが何台も集まって、人口密度が高まっていた。どうやら、いつもの観光神楽じゃなくて、神話の高千穂夜神楽まつりなるグレートなのが開かれている模様。タダだ。なんてすてきな。
 いつもなら1時間の観光夜神楽だが、この日は12時間通しで、最後の方の2時間ほどを見物できた。基本的に、全く同じリズムのなか、様々な装束、持ち物の舞手が、円を描きつつ四方を清めるような動きをする。リズム隊はランニングチェンジがなされ、数人が交代でやっているようだ。なんとも、体になじむリズムだった。最後に演目ご神体を見てから、神社を辞した。これは伊弉諾、伊弉冉の二柱が、観客と戯れているところ。大らかさがよい。
 宿に帰り、明日のために早めに就眠。

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