Strange Days

新春のしまなみ海道2012初日

2012年01月04日(水曜日) 23時26分 自転車 ( 自転車旅行記 ) , デジタルカメラ , , 天気:晴れやら雲やら雪やら

 去年は無理あったが、ここ数年は年明けのしまなみ海道を走っている。意外に明るい雰囲気が楽しいからだ。今年も行くぞ。
 自転車は、実家の置き自転車、HARDROCK号。あまり状態は良くない。シフターが不調で、リアのトップから5段までしか変速できない。またろくに整備できないので、あちこちが錆びてしまっている。しかし、チェーンは比較的整備してきたので、走行系そのものに問題は少ない。ということで、自転車装備だけ背負って、帰ってきたのだ。
 朝は5:00に起きて、呉駅まで出る。ここでHARDROCK号を輪行状態に。久しぶりだ。しかし、持ってきた輪行袋に入り切らない。リアキャリアの分を計算し損ねていた。尻隠して頭隠さず状態で、満足せざるをえない。荷物はサイドバッグ一つと、中くらいのバックパックに分けた。重いものは出来るだけサイドバッグに収め、貴重品を背負った。
 尾道までは、岡山行の直通便で2時間強。徐々に夜が明けてゆく空は、時に不気味な鉛色に、時に明るい空色に変わった。そして雪さえも降り始める始末。今日は天気に悩まされそうだ。
 尾道駅で降りる。駅の隣に、こんな感じの輪行準備スペースがあった。まあ、以前は駅の玄関で堂々とやってたわけで、さぞかし邪魔だったのだろう。申し訳ないことだ。ここでHARDROCK号を組んでいたら、二人組に『今から走るんですか』と聞かれた。なんでも、レンタルサイクルで走ろうと思っていたら、雪さえ降る空模様に諦めたのだそうな。そういえば、また雪だ。
 駅横のラーメン屋に入り、とりあえず尾道ラーメンで腹ごしらえ。外の天気をチラチラ見ていたのだが、時折粉雪が舞う状況が続いている。しかしまあ、覚悟を決めて走りだすか。
 駅前渡船に乗る。向島では、常ならば島の反対側に抜けて、そこから西に向かうのだが、今日は淡々としまなみ海道推奨コースを走る。時折襲ってくる雪にも弱るが、堪えるのが強い向かい風だ。この時期に向かい風になるのか。
 とぼとぼと走り続け、まずは向島大橋を渡る。因島でも推奨コースをなぞる。常ならば車道を走るのだが、今日は路面に鈍感な太いタイヤを履いていることもあり、歩道を行く。
 フラワーセンターで小休止している間、雪がやや強くなった。諦めて、とうとう雨具を着込んだ。しかし、雪は異常なくらいサラサラした粉雪なので、ほとんど溶けないまま地面に落ち、そこで消えてゆく。なんだろう、この奇妙な天候は。
 因島大橋が目に入ってきた。この橋の佇まいは、多々羅大橋より小型故か、全体をすっきり見渡せるのが良い。
 生口島では、さらなる強風に遮られたこともあって、道行が捗らない。途中のドルチェ本店で、しばし様子見。外は粉雪が降り、それが路面に溜まって、強風に乗って吹きつけてくる、プチブリザード状態だ。待っていても、いっかな天候が安定しないので、瀬戸田方面に向かう。幸い、雪は徐々に弱まっていった。
 瀬戸田では、しおまち商店街の岡哲商店で、コロッケを補給。やはり、サイクリング時には、油脂分が欲しくなるものだ。
 多々羅大橋を渡り、大三島は大山祇神社に向かう。一応は、ここが今回の主眼だ。山中の自転車道は寂しいが、風を凌げる面もある。
 大山祇神社。例によってヘルメット用お守りを購入。例年はこの辺で食事だが、今日はなんとなく先を行きたい気分なので、進む。
 多々羅公園まで戻る。実は屋台のオム焼きそばをアテにしていたのだが、まだ準備中の雰囲気。遅いスタートだな。じゃあ、次の伯方島で塩ラーメンだ。
 横殿宮に立ち寄る。大山祇神社の旧社と伝えられる場所だが、兵火を避けて仮遷宮された場所との説もある。
 伯方島に渡る。大三島橋は短いが、切り立った両岸からすっくと渡された、情況的には屈指の名橋。この頃、雪にめげてGF2をバックに仕舞い、これも防水ではないRadarに頼っていたので、ここではこれという写真はない。
 道の駅伯方で、予定通り塩ラーメン。さんわに向かう元気が無かったからだが、個々の塩もなかなかであります。
 伯方橋+大島大橋を渡り、最後の大島大橋を渡る。この島、推奨コースは内陸の丘を越えてゆくので、いつもながら面白みに欠ける。淡々と越えていった。
 2つ目のピーク、吉海に下り始める吉海ICへの導入路に、いつの間にか横断歩道ができていた。ここ、素直に車道を走ってくると、左折車線に誘導され、しかも横断する手段が無いので、困っていたのだ。
 吉海に下りきった頃には、既に日は低くなっていた。来島海峡大橋も、暗い陰りをまとっている。
 橋の上を走る。これがまた、未だかつて無いほどの向かい風で、重いMTBですら安定しない。ふらふらと走る。夕陽を糸山展望台から眺めたいのだが、この状況ではギリギリだな。沈んでゆく夕陽を追いかける
 なんとか渡りきり、糸山展望台に駆け上った頃には、まだ日没の時刻に間があった。しかし、気象の神はとことん意地悪だ。稜線上に湧いた雲に、夕陽は飲まれてしまった。まあ、を撮って、宿に向かうさ。
 サンライズ糸山でくつろいでから、ドレスコードがあるらしい*1風のレストランに入った。がっつり食べたいので、ダッチオーブン料理とパスタのセットを頼んだ。
 まずスープとサラダあさりと青じそのパスタ地鶏ときのこの鉄鍋。これにパンデザートがついてくる。BEERも付けたとも。侮っていたが、ここは意外に満足度が高いかも。それも、一人でぶらっと入った時に。
 部屋に戻り、とりあえず洗濯をしてから就眠。疲れたが、やはりサイクリングは楽しいものです。


Add Comments


____