今日の夜のバスで横浜に戻る。それまでどうしようかなと思ったが、せっかくなので宮島詣でしようと思い立った。実家には、実質1日くらいしかいなかったな。
荷物を持って家を出る。まずは中通りで、
モリス。美味しいのよ。
JRで広島に出る。そして、宮島方面には乗り継がないで、駅を出た。ここからは広電宮島線で行くつもりだったのだ。重い荷物はロッカーに預けてしまおう。
身軽になって、広電に乗り込んだ。所要時間は、JRの倍以上。しかし、四六時中発着しているので、待ち時間を込みだとその差はグッと縮まる感じだ。しかし、残念なことに、JR線より海寄りを走るにもかかわらず、海の風景はわずかしか視界に入って来なかった。
松大フェリーで宮島に渡る。今日は敢えてRadar一つで賄うつもりだった。実際、これのカメラは、結構出来がいい。
宮島は、やはり
厳島神社の大鳥居が目立つ。
鹿の親子が微笑ましい。しかし、いかに可愛らしく見えようとも、所詮は畜生。奈良の鹿と同じで、人様の食い物を横取りするのは、よくある事のようだ。
厳島神社を参拝。回廊の背景に、豊国神社の五重塔が伸びる、絶好の情況。この辺はカメラ親父&お姉が屯していた。
確か、
源の某が寄贈した灯籠と、大鳥居。伊勢平氏の力の象徴だった厳島神社に、源氏の灯籠が立っているわけだ。もっとも、平家一門には源氏の者も随員していたし、鎌倉政権の中枢は、北条氏以下平氏出身者が担っていたわけではあるが。
能舞台では、三が日に何がしかが行われていたらしい。
さて、今日の目的は、厳島神社ではない。改装なった
宮島水族館の訪問だ。
料金が1400円とかなり高くなっていたが、中は多層化されたおかげで広く、見所が多い。立体プールで、上と下から覗き込める所が多かった。スナメリクジラのプールでは、スナメリたちが楽しそうに泳ぎ回っている。しかしスナメリ、一歩間違うとギーガーがデザインしたかの如く奇怪な造形ではあるな。
深層の魚たちを展示してある一画に、
太刀魚のプールがある。こんな風に、縦になって泳いでいるのだ。深海魚には縦になって餌を探すものが多いが、太刀魚もそうなのか。
銀色のヌメヌメした魚体が、暗いプールを泳ぎ回る様は見物。おや、
ウツボの口を、海老が掃除している。いいタイミングだった。
オオグソクムシもいる。近縁種のフナムシがこのサイズで、あの動きだったらと思うと、足が竦みそうだ。
トビーも居るよ。
ちょっと時間を取れそうだったので、厳島神社の秘宝館を訪れる。展示方法に残念な点が多かったが、平家納経の豪華さには口が塞がらない。
フェリー乗り場に、ぶらぶら歩いて戻る。豊国神社の千畳敷は立ち入り時間を過ぎていたので、
五重塔を。
海沿いではなくて、内陸を歩いた。小高い場所があったので登ってみると、かの厳島合戦の宮尾城址だった。
陶軍の本陣が置かれた塔の岡方面を望む。
日没の頃にフェリーに乗り、広島駅で
お好み焼きを食ってから、バスに乗った。