Strange Days

Windows Home ServerがWindows Server本流に統合される

2012年07月06日(金曜日) 22時29分 コンピュータ 天気:不順というべき

 MSがWindows Server 2012を発表したが、あわせてWindows Home Server系列のディスコンも発表された。WHS系はWS本流に吸収される。それどころか、Small Business Severまでも吸収するらしい。複雑化してきたServerエディションを統廃合するのは正解だろう。
 それはいいのだが、吸収先エディションがEssentialというもので、こいつはなんと$425もする。WHS2011は、DSP版なら10k\を切っているから、だいたい$100相当だろう。一気に値上がりするなあ。この値段だと、個人での導入には誰だって躊躇するはずだ。
 MSとしては、WHSはあくまでもクライアントバックアップとメディアサーバーとして使って欲しかったのだろう。しかし、特に制限もなかったので、実際にはデスクトップアプリも使用出来る、サーバーアプリの充実したWindowsデスクトップ機として使っていた向きも多かったと思う。僕もそうだけどな。AERO有効化が一般化したこともあり、WHSを正直にミニマムサーバとして使っていたユーザは、実際には少数派だったんじゃあるまいか。
 MSの論理では、そういうユーザに割当たるべきものはデスクトップアプリとサーバアプリの共存を許すWindows Server本流以外ではありえず、それがつまり今回の決定につながったのではなかろうか。恐らく、SBSも同じ理由で吸収合併されたのだろう。
 価格差の少ないSBSlユーザには合理的な決定だろうが、WHSユーザにとって見れば、この価格差はあまりにも大きい。なので、恐らくはなんらかのソリューションが提示されると思っている。例えば、OEMベースでのみ提供されるというWS2012 Foundationの特例提供とか。
 色々心配していたが、WHS2011は来年末まで提供されるし、それどころかOEMとしては2025年!*1までの提供を保証するともMSは言っているので、まあその間のセキュリティインシデントには対応されるだろう。
 しかしWindows8といい、このWHS廃止といい、最近のMSはどうも個人ユーザを見てない気がするな。


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