Strange Days

ニコン 1 V2の良さはなんだろう

2013年03月09日(土曜日) 22時44分 デジタルカメラ 天気:晴れですか

 余りもの眠さと花粉に、引きこもりな一日となった。カメラで遊ぶですよ。
 はてさて、ニコン1系の最上位機であるV2を入手してしばらく、何度か外に持ち出してきたが、良いカメラだ。
 撮れる写真は、別にGX機を上回るわけではないし、4/3機に比べてもそれほど抜きん出ているわけでもない。逆に、それほど劣るわけではない点を褒めるべきか。
 しかし、手にとっての操作となると、このV2は実にハマるのだ。
 GX機は、その確実な動作が非常に愉しいし、4/3機も軽快な操作感と、パナソニック機故の新しい提案*1が素晴らしいと思う。それに比しても、V2の良さとはなんだ?
 それは、撮りたい時に確実に撮れる、軽快な操作感と確実な操作性とが両立している点だろう。
 何しろ軽いのだから、操作感が良いのは当たり前なのだが、V2では整理されているインタフェースと、十分な間隔をとって配置されている操作機器とが、実にマッチしているのだ。
 例えば、マニュアルフォーカス時。レンズ側にA/M切り替えがあるならそれに従うのは当然だが、そうでない場合は、4/3機であるGH2の場合は、上面左にある2段ダイヤルで切り替えねばならない。ところが、このスイッチはAFモードダイヤルの下面にあるため、指が非常に届きにくいのだ。そのせいで、実際には上面を見て*2操作する必要がある。
 V2の場合、まず右面のクイック操作ボタンを押して、次いで右端の操作ダイヤルを回し、画面上のアイテムからフォーカスモードを選択して、ダイヤルをプッシュしてからモードを切り替えねばならない。文字で表すとGH2より大変そうだが、実際にはボタンとダイヤルの配置が充分離され、かつそれぞれ指がかかりやすい位置にあるので、操作が非常に簡単だ。EVFから目を離す必要がない。ダイヤルを押して確定という操作手順もわかりやすい。その他の大半の操作も、実はこの操作で可能だ。
 GH2の場合は、出来るだけEVFを注視しながらの操作が可能なように配慮されているのだが、それでももう一歩力及ばずという感じで、全体的に散漫なのだ。ニコンの一眼レフ機的にハードなダイヤルとボタンの関係を密結合させているわけではないし、かと言ってコンデジ的なインタフェースでもないという、いささか鵺的な設計思想になっている。この点、GH3ではどうなっているのいるのだろう。
 こんな風に、操作性という点では、ニコンはさすがにカメラ屋というべき設計思想で、ちゃんと写真に集中させてくれるのだ。それに比べると、パナソニックのものは、新提案はあるものの、頭でっかちな感は否めない。
 GH2も良いカメラなのだが、気軽に持ちだしてバシバシ撮るという点で、V2の方がいささか長じている感はある。それが、この先の持ち出し回数の差に響いてくるのではないか。
 まあ、GH2は撮れる写真ではV2よりもさすがに余裕あるかなという絵があるので、出番はあるだろう。しかし、旅カメラとしては、やはりV2の方が断然向いていると思うのだ。


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