Strange Days

春のしまなみ縦走2013初日

2013年03月23日(土曜日) 23時10分 自転車 ( 自転車旅行記 ) , 天気:晴れの範疇

 いよいよ本番。例年、なぜだかなぜか最後には余裕のない走行を強いられてきたこの催し。今年はそれに嫌気がさして、前泊して余裕をもって走る腹積もりだった。さて、皮算用は通じたか。


 去年は宿に着いたのが17:00直前、うっかりすると外湯に連れて行ってもらえなくなりそうな時間だった。その前年は危うくフェリーを乗り逃がすところだった。そんな綱渡りじみたスケジュールを反省した今年は、前泊して余裕ある時間につけるよう考えてはいた。
 さて朝。しまなみ交流館前でこば氏と落ち合い、しまなみ縦走セットを手に入れる。今年もサイクリングクーポンをやってくれて、助かる。
 さて、今年もサイクリストが数多く参加しており、尾道駅前フェリーも自転車を満載していた。ちょうど、福本渡船の2隻が交差中
 例によって向島の南回りを取り、因島大橋にアプローチする。例年、反対側からアプローチするが故に、直下のチェックポイントを見落としてしまうヘマを犯してきたが、今年はちゃんと拾っていった。さすがに慣れたものだ。
 因島では、まずはっさく屋に立ち寄って大福を補給し、それからほど近い大浜崎の潮流信号所跡に立ち寄った。ずっと下りてゆくと灯台もある。真夏に来ると雑草がすごく、また蜂が多くて死にそうだったが、この時期はそんなこともなくて良い。
 フラワーパーク前駐車場でスタンプを拾い、生口橋をよじ登り始めたのは11:30くらいだった。いい時間だ。生口島に渡り、瀬戸田辺りでちょうど昼食タイムになるだろう。振り返った生口橋。この佇まいが美しい。
 瀬戸田着は12:00くらいと、計ったようにぴったりだ。余裕があるので、昼食に入った店で禁断の黄金黄金色の発泡する液体*1を取ったほどだ。いや、これは例年飲んでる気もしないでもないが。昼食の方は、つるっと腹に入れたかったので、天もり蕎麦にたこ飯が付いたセット。お得な感じであった。
 さて昼食後は、ちょっと耕三寺の有料エリアに入ってみるか。時間的には余裕ありすぎだし。そんな風になめていた時期が、ワタシにもありました。耕三寺は、想像以上に見どころが多かった。
 無料エリアの庭に、山桜が咲いている。ソメイヨシノは、ここでも全く咲いていなかった。
 耕三寺の有料エリアには、こんな按配で東照宮唐門を模していたり、美術工芸関係の陳列館が並んでいたり、さらには地下道があって地獄巡りもできるという、ありがたい作りになっていた。建物がそれぞれにフォトジェニックで、飽きさせない。
 最大の見ものが、寺の背後にある高台に設けられた、未来心の丘だろう。ここ全体が、石灰石を使った巨大なモニュメントなのだ。ここからは、生口島の北西方面を一望できる。意外なビューポイントだった。別館も含めると、見て回るのに駆け足で1時間半ほどもかけてしまった。じっくり見ると3時間はかかりそうだ。意外な伏兵だった。
 ドルチェで喉を潤し、チェックポイントを拾いながら、多々羅しまなみ大橋を渡る。その頃には16:00を過ぎており、かなり余裕を失っていた。17:00までに着かないと、宿の車でマーレ・グラッシアに連れて行ってもらえない。淡々と橋を渡り、多々羅しまなみ公園も素通りしてしまい、大山祇神社方面へと抜ける。時間はぎりぎりだが、教善寺の枝垂桜は見逃せない。しかし、明日改めて寄ることにして、早々に宿に向かった。
 宿は、去年と同じ茶梅。去年と同じナイスな仲居さんが相手をしてくれ、無事にマーレ・グラッシアに漬かることができた。ちょうど素晴らしい夕日が落ちる時間であり、露天風呂に漬かりながら、素晴らしい眺めを記憶に焼き付けた*2
 宿に戻り、しまなみの魚を惜しげもなく投入してきた豪華な食事を味わい、忙しないが見たものも多かった初日を終えた。

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