さて、いよいよ本番。今日はしまなみを走るだけだが、しかしSatRDayの輪行という、いささか頭の痛い仕事も待っている。
ホテルを9:00前に出る。ゆっくりしたものだ。しまなみ縦走の時のように、時間の縛りはないのでな。とはいえ、早めに松山入りしたいので、できるだけ早くに渡り切る腹づもりだった。
SatRDayを尾道駅前に停め、構内の売店で小物を買ってきたら、物珍しそうな感じでおばさんたちに声をかけられる。この日は、SatRDayをなにかと珍しがられ、声をかけられたものだ。すれ違いざまに『すごい自転車!』という声も頻繁に耳に届いた。しかし、不思議なことに、『かっこいい自転車』とは一度も言われなかったな。
しかしまあ、道中がいささか楽しいものになったのは間違いない。ポケロケやロードバイクなら、こうまで声をかけられることはなかっただろう。リカンベントは、なにかと興味を惹起し、会話を生む自転車だ。
例によって
駅前渡船で向島に渡る。ご覧のとおり、自転車は多い。しまなみ縦走の3倍以上は居ただろうか。
因島大橋には、島の南からのアプローチを取る。因島は淡々と抜けてゆく。はっさく大福はそのへんの店でも売ってるのでスルー。でもカフェオレ大福を食べたいなと思って、中島に立ち寄ったのだが、なんと休み。
というわけで、
生口橋に取り付く。いつものように登り中の公園の時計で、通過時間を記録しようとするも、しまなみ縦走の時からずっと故障中のままだ。やむなく、前回同様に
腕時計を動員する。
ここまで、結構な上りをこなしているが、今の所は
SatRDayでもさほどの困難は感じない。まあ、この旅では、そこまでの上りはない。
生口橋を渡り、そろそろ昼食をどうすんべと考えだした。なんとなく重いものは食べたくない。こまめに補給しながら、凌ぐか。
ドルチェ本店に立ち寄り、
レモンのジェラードで喉を潤す。昼食の宛は、まだ先の多々羅しまなみ公園だったので、とりあえず
岡哲でコロッケを2つ入れておいた。ホコホコしたポテトと、甘い揚皮が空腹を癒す。
多々羅大橋までひた走り、登ってゆく。ここら辺だと自転車乗りの密度が、縦走時の10倍にはなっていただろうか。しかしこの橋、しまなみ海道でも随一の
絵になる橋ではないか。
多々羅しまなみ公園に降りての一枚。ここでオム焼きそばを買おうとするも、長蛇の列。焼きそばは大量一括で作れるのだが、それをオム包みするのは一つ一つの手間だ。もっと早く掃ける、隣の列のたこ焼きを買った。
小休止で、また走りだす。
大三島橋を通って伯方島を通過し、大島に取り掛かった。大島の海岸で、ちょうど
大きく流れている潮に遭遇。川だね、確かに。
大島を淡々と越え、
来島海峡大橋に差し掛かった頃には、まだまだ日は高い頃。来島海峡大橋を超えるのは、結構時間を要するが、今治駅到着は、まだまだ全然日が高い頃だった。
ここからが問題だ。SatRDayでの輪行準備は、なにせ久しぶりだったので、それほど荷姿が小さくはならない。これに加え、サイドバッグ2つを運ばねばならない。今回は、Varioを背負い、ブラックバーンのサイドバッグは、リンプロジェクトの背負子で、胸側に抱えた。これで、とにかくSatRDayを運ぶことはできたが、総重量が30kg近くになる一式の輪行は、出来れば避けたいものだ。
松山に着き、駅前のホテルにチェックイン。明朝は、このまま久万高原までバス輪行する。