Strange Days

2013GW旅行 四万十川源流へと登る

2013年05月01日(水曜日) 23時29分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:晴れました

 一転して晴天の今日。高知から自走で四万十川源流へと向かう。距離的に大したことはないと見たものの、登坂量の見積もりを大幅に誤り、そこにSatRDayの特性が絡んで、想像以上に艱難辛苦の道行となった。


 今日の目的地は、四万十川の源流に程近い、四万十源流センターせいらんの里。そこまでどう出るか、事前に色々検討していた。とにかく須崎を経由する必要があるので、須崎までは予土線で輪行するかと考えていたのだが、SatRDay+荷物多数の輪行は憂鬱だ。ということで、結局は自走で走り切ることにした。
 宿を出る。今日も頼むぜ、相棒
 須崎までは、高知市街の南を通る、R36に乗ってゆけば良い。R36に向かう途中で通ったのが天神橋。目立つ橋だ。
 R36に乗り換え、西進する。高知市街の近くでは、幅広くていい道だ。しばらく走って丘陵地帯にかかると、さすがに路肩が減少して、やや車のプレッシャーを感じるようになる。そして、須崎の手前にあるトンネルもやや古い規格で、通過するのにやや気後れがあった。気合で突破。
 須崎の市街地を概ね通過。食事は、道の駅須崎で取った。ご当地名物は鍋焼きラーメンだげな。あまり期待せずに注文したのだが、これは、美味いぞ! 全体的にあっさり味だが、魚介系の出汁が意外に濃厚で、ちくわ、ニラ、そして密かに埋けてあった卵にマッチする。
 昼食後は、新荘川にそって遡ってゆく。ちょっと懸念していたのが、意外に登ることだ。事前に調べていた時に、なぜか300m程度の登りと思い込んでいたのだが、昨日ホテルでLavie Zを開いて、GmapsとPro Atlasを駆使して経路を調べたところ、600mも登ることが判明。特に道の駅布施坂直前と、宿に向かう山道が苦労しそうだ。後者は、前回立ち寄った時にも*1苦労した。まあ、なんとかするさ。
 最初のうちは、川沿いの広い、ゆるやかな道だった。リカンベントには、こういう道がいいよね。などと嘯いてはいたが、ここ数日の疲労が足に溜まり、この段階でアップアップだった。速度は15km/h以下を推移している始末。
 やがて傾斜が更に増してゆき、新荘川は渓谷の眺めになってゆく。この辺まではなんとか漕いで登った。しかし、トンネルが出始めた辺りから、遂に漕ぐに漕げなくなってきた。クランクは回せるのだが、後ろ荷重すぎてハンドリングが不安定になりすぎるのだ。これで車道を走るのは、ちょっと耐えられないくらいストレスが溜まる。とうとう、傾斜が更に強まった辺りで、諦めて押し始めた。
 今走っているのは、トンネルをつないで、ほぼ直線的に上る新道だ。しかし、布施坂には旧道がある。旧道は、山中の集落を集落を縫うようにして走っている。見事なワインディングだな。しかし、自転車にとって登りやすいのは、この旧道の方ではなかろうか。なにせ、車が来ない! 事前調査の不足を痛感する。
 道の駅布施坂を超え、やっと船戸に到着。しかしこの先も、かなりの坂だ。ここでコケると、谷に落ちるので、結局ここも押上になった。
 最後の10km足らずに、2時間ほども掛かってしまった。しかし、まだまだ日があるうちに、宿の四万十源流センターに着くことは出来た。
 部屋は和室の、落ち着く部屋だ。食事は地物の産物を中心にしたものだが、意外な海の近さを反映して、海産物も並ぶ。特筆すべきはご飯の美味しさ。炊きたての香る御飯は、それだけで何杯もいける。こんなにご飯が美味しかった宿は、初めてだ。おかずも良し。
 さて、この宿の2F屋根上には、昔中学校にあったという、五藤光学製の150mm屈折が鎮座している。覗いてみると、部屋はあるのだが、屋根が露天なのでびっくりした。なんでも、大風でスライド式屋根が飛ばされたのだそうな。そんな状態だからか、単にメンテナンスが不足しているのか、望遠鏡の状態も良いものではない。対物レンズが汚れ、赤道儀のギアが渋すぎて、回すことが難しいくらいだった。どうも、クラッチを外して、フリーストップ状態で使い続けているようだ。回転式の接眼鏡切替器も、ラッチの位置がわからないような状態だ。色んな意味で、どうかメンテナンスしてやってくださいとお願いしたくなるような状態だった。
 夜中に望遠鏡を使わせてもらい、土星に向けた。ACRO SにGoogle Sky Mapを表示させると、導入に苦労はない*2。土星は見えるが、あいにく湿度の高い時期故に霞が出て、モヤッとした像しか結ばない。Fの長い望遠鏡らしい、キリッとした像を期待していたのだが。もっといい時期に試すことが出来たなら。
 早くも登りはじめたさそり座に一応は向けてみてから、撤収した。

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