Strange Days

2013GW旅行 四万十川河口へと下る

2013年05月03日(金曜日) 23時51分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:晴れが続く

 この旅も、実質は今日まで。明日は手ぶらで帰還するだけだからだ。しかし、積もった疲労とともに、海からの強い風が逆風となって、行方に立ちはだかった。


 バンガローでの一夜が明けた。こんな風に高所にあって、階段は一箇所しか無いので、トイレは結構遠い。一応、2つの棟の間に、簡易トイレと水道はあるのだが。
 宿を後にし、下り始める。宿の辺りは支流との合流点で、かなり川幅が広がっている。河原にテントを張っている人が居て、まあ晴天とはいえ危ないなと素直に思った。
 この先は、R441を下ってゆくのだが、中流域と変わって狭隘路が多い。しかし、新経路の建築が進んでおり、上流域もそうだがバイパスがあちこちの主要集落を直通するような塩梅で、道が整備されてゆくのだろう。しかし、狭隘路も、自転車にはなかなか楽しい。
 沈下橋もますます延びて、上流域のような可愛らしいものではなくなってくる。一方で、車の交通の要から、川岸の高い位置から立派な橋が渡されることも増えてくる。
 この辺りは、まだ比較的交通量が少ない。なんとなくだが、車で来る観光客は、中流域を走って須崎か、宇和島方面に抜けてしまうんじゃないだろうか。
 通りかかった勝間沈下橋周辺が、えらい賑やかなことになっている。どうやら、学校の行事の模様。
 四万十川とカヌーの館かわらっこという施設で、ちょっと早い昼食を取る。昨日は取るタイミングを逸したからな。あれ、このうどん、だしも具も美味しくね? うどんはふつうの細麺だったが。川エビが美味しかった。
 四万十も、次第に大河の風格を備えてくる。
 川登大橋まで来た所で、R441は川を離れてしまい、県道340号を走ることになる。この道は観光経路なのだが、おかげで地理に不自由な観光客が狭隘な道ですれ違うのに苦労する様を、何度も目撃した。
 有名な佐田の沈下橋から1本上流側の、三里の沈下橋。ロケーションとしては、佐田よりもこっちが美しいな。佐田の方は、観光客が多すぎるし。
 その佐田の沈下橋は、この有様。渡る気にはなれない。
 この辺でちょっと迷ったのが、佐田の沈下橋への下り口に出ている『サイクリングロード』の看板のせいだ。近くにあるのかと思い、ACRO Sで検索したり、適当に走り回ったりしたのだが、それらしい道がない。よく分からんという結論を出して、県道に舞い戻った。
 上中流域の、割と素朴な風景に対し、結構観光に色気を出しているのが下流域だ。こんな展望台も、何箇所かにある。
 四万十市、旧中村市街に近づいた辺りから、海からの逆風で、なかなか進めなくなってきた。川幅も広がり、ちょっと川岸を覗きこんで、ということも難しくなってくる。
 県道340号を進むうちに、中村の駅に近づいてゆく。しかし、河口を見たいなら、中村の駅がある中洲ではなく、両岸どっちかに行くしか無い。適当な所で左岸に渡る。
 ちょっと喉が渇いてきた。そういえば、前回にもこの辺りで、アイスクリン売のおばちゃんがいたなー、と見たら居た! 自転車を停め、あの時と同じように*1アイスクリンを買い求めた。おばちゃんは、こっちを憶えては居なかったようだが、なんとなく嬉しい。
 河口にたどり着く。いつも感じることだが、ここにはなぜか生命の躍動めいたものを感じない。むしろ、死の影を強く感じる。コンクリートできっちり護岸されているせいか。
 帰路は、土手に見えたサイクリングロードを走る。これが、佐田で見かけた看板のアレかと思いきや、いきなりぶった切れるわ、農道に消えてゆくわで、ここもつながりがわからなかった。もういいよ、ちゃんと整備してから看板を出してくれや。
 さて、今日の宿は宿毛に取っている。どうせならそこまで走るぞという気持ちだったが、そこまでのR56*2も別に走って気持ちいい道でもない。中村で十分だったなと思った。
 ともあれ、そこまでは、土佐くろしお鉄道宿毛線が並走しているので、まあそこそこ楽しくはあった。残念なのが、ちょうど車両が走ってくるという、めったに無い機会に二度も恵まれたのに、それを逃したこと。
 R56は、意外にきつい道だった。プチ峠が宿毛の手前にあり、すっかり疲労してしまった足には堪える。14~5km/hで走るのが、関の山だった。
 しかし、宿毛の繁華街に無事に入り、今夜の宿にチェックイン。このGW中の走行距離は、473kmに達した。よく走ったな。
 宿に落ち着いてから、早速SatRDayをトラベルケースに収める。部屋は結構広いので、さほど苦労なかった。これで、帰路はほぼ手ぶらだ。
 Lavie Zを広げ、旅の間の細々した記録を調べなおしてから、就眠。明日は帰るだけ。

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