Strange Days

ベランダ観望の敵

2000年02月16日(水曜日) 23時05分 星見 天気:非常に寒い快晴

 それにしてもなんと寒い日なんだろう。昼になっても気温はさほど上がらず、夕方にはまた急激に下がってきた。夜半には零度を下回るほどだった。洗濯物を出しておいたら高野豆腐みたいになったかもしれない。
 早く帰れたのでさっそく望遠鏡で冬の大三角形周辺を眺めてみた。月の沈むのが遅くなり、頭上には月が浩々と凍り付いている。こんな寒い夜には本当に似合いの、冷たく白い月の光だった。月ものぞいてみたかったけど、昨夜決めた脚位置からは見えない。こういう場合には位置をずらして経緯台モードで向けるしかないようだ(極軸を真北に向けることができないため)。
 風があり、肉眼では星が瞬いて見える。望遠鏡の中でも、時々星が霞んで見える。そういう意味ではあんまりシーイングが良くなかった。しかし時折風が凪いでシンチレーションが向上する瞬間が来ると、星は嘘のようにクリアに見える。オリオン大星雲はかなり明るく見えたし、M41も久しぶりに位置が分かった(滅)。高度が低いと街の明かりに邪魔されて、M41のような天体は見難いのだ。しかし今夜はたくさんある星が一つ一つ分離して見え、あまつさえ背後の微少な星々さえ見えてくるような気がした。これは気のせいだろう。今夜は相当に寒く、風もあるので、最後には凍えつつの観望になった。部屋の中で凍死してはかなわんとばかりに望遠鏡を引き上げた。
 それにしても、赤道儀モードで使うと取り回しが悪くなるのには参った。追尾性は高くなるので痛し痒しだ。ベランダの手すりにでも取り付けられる手軽な経緯台でもあればいいのだが。


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