Strange Days

またしても北海道へ初日

2014年05月17日(土曜日) 23時13分 , , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:ずっと湿っぽかった

 こば氏にまたしても誘われ、3週間置いて再度北海道に渡ることになった。今回はのんびりしたゆるポタになる、はず。
 朝、早い時間の空路便に乗るので、Bromptonを戸塚に走らせる。夜が明けてきた
 戸塚からJRで横浜、京急で羽田と乗り継ぐ。今回、JRの輪行引き締めに対応するため、トレンクルに使っていたBrompton用輪行バッグで運んでいる。どういうわけか、サドル側が入りきらないのだが、まあ一番咎められるのはコロコロらしいので、許してもらおう。しかし、コロコロ出来ないのなら、キャリア外して、コンパクト化してもいいなあ。リアライトが弱るけど。
 羽田でこば氏と合流し、ANAで千歳へ。千歳からは、小樽直通のJR快速に乗り込む。は結構湿っぽいし、波も相当ある。
 小樽で降り、まずは本日チェックインする駅前のホテルに、不要な荷物を預けてしまう。
 小樽から、余市方面に走る。あまり愉快な道ではない。なにせ、雨はぱらついてるし、かなりの風、それも向かい風が、かなり強く吹いている。そんな状況で、結構なアップダウンを乗り越え、狭くて自転車の逃げ場がないトンネルをいくつも超えてゆくのだ。かなり、身の危険を感じる道行だった。次回があるなら、よほど登坂向きの自転車を持ち込んでの山越えか、いっそのこと輪行にしたい。
 余市につくと、まずフゴッペ洞窟に立ち寄る。続縄文時代、ということは概ね本州西部での弥生時代に相当する頃に、現地の人々の生活が営まれていた洞窟。ここを有名にしたのは、数多く残されている図像。第2次大戦後に、地元の中学生が発見したそうな。建物が洞窟の入口を完全に塞ぐ形で建てられており、内部の図像が陰刻された壁面を、ガラス越しに見ることが出来る。そのアイコンは、なんというか諸星大二郎的。
 ここを出る頃には、やや雨が甚だしくなり始めていた。余市駅方面に向かい、主目的のニッカウィスキー余市蒸溜所のレストランにでも寄る予定だったが、自転車の置き場が見つからず、内陸にある余市ワイナリーに変更。内陸に向かう道は、もう北海道感の片鱗がある。
 ワイナリーのレストランで昼食。余市ワイナリープレートという、肉料理盛り合わせのプレートにライス、サラダバイキングが付いたセットメニュー。肉がいずれもやばいほどうまい。野菜も美味しく、これで\2000行かないんだから、素晴らしい。また来たくなるレベルだった。
 この昼食中辺りから、雨が本降りになってくる。こりゃあ、今日は止まないかもしれない。
 ワイナリーの瓶詰めラインは見学自由なので、休日で止まってはいるが興味深く見学した。そう長いラインではない。
 売店でハーフサイズのボトルを2本仕入れ、珈琲で一息ついてから、ワイナリーを後にした。
 次がメインイベントの余市蒸溜所見学だ。もう自転車は乗らないので、駅前の観光案内所に相談し、預かってもらうことに。畳めるBromptonは、こういう時に便利だ。
 余市蒸溜所では、案内付きツアーの時間に間に合う。お姉さんの引率で、ウィスキーづくりの行程と、余市蒸溜所の歴史的建造物を案内してもらえるのだ。これは応接室として使われていた部屋
 ここの建物は石造りの重厚なものが多い。赤いトタン屋根がいい味を出している。
 ウィスキーづくりの行程に関する展示室の、これは樽づくりに関するコーナー。ウィスキーは、麦と酵母を合わせて発酵させた醪を、蒸留釜での蒸留を繰り返して精製し、できた高度数のアルコールを樽詰めして熟成させたものだ。材料はビールとだいたい共通している。違うのは蒸留工程以降で、ここからアルコール度数が大幅に高まってゆく。
 この蒸留手段が、ニッカではクラシカルな石炭直火を用いている。主流の高温蒸気式よりもコントロールが難しく、高温になりやすいものらしい。石炭直火の蒸溜所は、今は世界でも*1余市だけらしい。
 見学の後は試飲。試飲コーナーで3種の試飲が出来る。トワイスアップ、水割り、オンザロックとそれぞれにおすすめの飲み方でやってみた。多分初めて、ウィスキーをうまいと思った。
 引率のお姉さんによれば、NHK連続ドラマの次シリーズとして、ニッカ創業者の竹鶴政孝が選ばれているため、GWから既に見学者が増えているのだそうな。
 余市を後にし、小樽のホテルにチェックインする。夕食は近所の蕎麦屋で。
 食後に、小樽運河を彷徨いてみた。夜の小樽運河は、昼とは違った雰囲気がある。


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