Strange Days

対馬壱岐~九州北方ツーリング 5日目

2015年05月03日(日曜日) 22時46分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:ほぼ雨

 今日は壱岐に丸一日を費やすことが出来る。しかし、天気は良くない。ずっと雨雲がうろつく一日になりそうだ。


 今日は壱岐で目一杯過ごせる日だが、きっぱり雨。ホテルで天気予報を睨みつつ、朝食を取っていたが、もう濡れるのは仕方ないと諦め、雨具を着込んで出発することに。
 雨はそこまでは強くない。寒くもないので、まあ行けるだろう。ホテルを後にして、芦辺港方面へと、道をよじ登っていった。
 途中で見かけた、お宝地蔵。なんでも、江戸初期に倭寇で鳴らした黒田藩お抱え海賊を祀ったとか。いいのか、そんな由縁で。
 R382に合流し、東進する。途中で酒蔵を見かけるが、今日はスルー。
 印通寺港辺りで北上し、しばし走ると、草原に竪穴式住居が並んでいるのが望見できた。その丘を横目に走り、原の辻一支国王都復元公園に入った。玄関前には、この原の辻で発掘された、古代の船着場の模型が展示されている。中は、この原の辻での発掘品や、かつての復元図が展示されている。
 さっきの竪穴式住居にも寄ろう。雨なのでなんだが、カメラが防塵防滴のFinepix S1で助かった。この程度の雨なら問題はない。竪穴式住居群が復元された公園は、想像以上にきっちりと復元されている。正確に復元できそうな住居跡は、全部そうしたと見ていいだろう。建物の中もきっちり整備されていて、規模的には吉野ヶ里歴史公園に遠く及ばないにせよ、その方向で頑張ったという形跡はうかがえる。
 さて、ここからは一支国博物館の立派な建物が見えているのだが、あそこまでどう行けばいい? やや迷走しながら向かう途中、安国寺という寺が目に入ったので、立ち寄ってみた。
 迷走しながらも、一支国博物館に辿り着く。内部の展示は古代船などの復元もあり、かなり大掛かりなもの。ジオラマが充実していた。なぜか、使われているフィギュアたちが、漫画チックにデフォルメされていて、楽しい。
 上階からは、原の辻方面の展望も出来る。まあ、下から見えてたんだから、当然だがな。
 ここらで昼食にしたい。ここの喫茶コーナーで食事を出来そうなので、立ち寄ってみた。しかし、なにかの催事があるようで、やたら人が屯している。展望室をしばしうろつき、人が掃けたのを見てから、再度立ち寄った。が、『うどんは売り切れ』と素っ気なく言われる。まだ閉館にはずいぶんあるのに。まあ、こんなところには、元々期待しちゃいけないのだが。雨の方も相変わらずだが、ともかく一支国博物館を後にした。
 さて、食事はどうするか。あんまり心当たりはないが、芦辺港に向かう。実は、明日は芦辺港から、博多港行きフェリーに乗るつもりだった。昼の時間に出る便は、ここからしか無い。乗船窓口を確認しておく。
 この近所にダイエーがあったので、なにか店があるだろうと入ってみた。入口近くのスペースで、戦隊ヒーローショーをやっていた。こんな日に、大変だなあ。
 中に入ると、うどん屋さんがあったので、入ってみた。うどん丼ものの店かっちゃん。空いてる席に座ると、隣でうどんを食べていたお姉ちゃんたちが、やたら親切に水だの出してくれる。実は、店の人の賄い中だった。
 博多といえば、のごぼ天うどんを頼む。ごぼ天が美味しい。しみじみ美味しい。しかし、近くに座っていたお兄ちゃんたちが頼んだ牛丼が、かなりうまそうだった。卵で綴じてあるのだが、お兄ちゃんたちが『絶妙』と連発するくらい、半熟で美味しそう。あれにすれば良かったと思ったほど。
 腹を満たせ、豊かな気分だ。が、雨は相変わらず。このまま、島の北端を回りたかったのだが、気分が萎え萎えで、そんな気力が無い。地図を見ると、ここから西進してR382に乗り換えると、少し北上したところで、壱岐風土記の丘という歴史公園がある。そこに立ち寄ってから、帰ろう。
 芦辺港から、へこへこと道をよじ登ってゆくと、途中に梅の木ダムがある。石積みのダムで、島の貴重な水源になっているのだろう。
 そこから少し進んだところに、うっかり見過ごしそうな、ささやかな神社があった。月読神社。全国の月詠/月読神社の元社とのことだが、伊勢のあれもそうなのだろうか。後で調べると、そもそもここが古来からの月詠神社だったかも疑わしいなど、なかなか謎の多い神社のようだ。しかし、今日は雨の中なので、寄らない。
 R382に乗り換え、北上すると、すぐに風土記の丘公園に当たった。公園内には幾つもの古墳がある。一つは掛木古墳。中に立ち入れるようになっている。
 公園には有料区画があり、古民家などが移築されているようだ。入ってみた。古民家は何棟かあり。かつて使用されていた農具なども展示されている。ありがちな展示だ。
 他にも古墳があるのだが、雨の中、草地に分け入りたくはない。宿に戻ることにした。
 壱岐はほぼまっ平らな島だが、それでも自転車にとっては多少のアップダウンがある。郷ノ浦まで、丘をいくつか越え、帰投。走行距離は30kmだが、100km走ったかというくらいの疲労度だった。雨具を着れば雨の中を走れるとはいえ、やはり走りたくはないものだ。

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