今日は大宰府に行くよ。九州国立博物館に行きたい。
最寄りの西鉄中洲川端駅まで歩き、そこから太宰府行きの電車に乗った。しかし、ん、待てよ、太宰府直行じゃなくて、その周辺の遺構を見てゆきたいんじゃないか? なので、乗換駅の西鉄二日市駅で乗り換え、都府楼前で降りた。
駅から水城方面に向かう。駅近くには、ここが太宰府天満宮への参道の一部だったことを示す、
鳥居が取り残されていた。
てくてくと、大宰府とは逆の方向に向かう。しばらく歩くと
水城跡。左手に見える小高い土塁と、その手前にあった水濠から形成される、太宰府の防衛線だった。車道を渡って、この水城に2つしか無かった門の一つ、東門の跡がある。背後の丘に登ってみて、目の前の水城がかつて1.2kmほども伸びていた様を想像してみた。
東門から、おそらく旧道だったのだろう、幹線と平行している細い道を進み、住宅が立ち並ぶ傾斜地へとてくてく登ってゆくと、国分尼寺跡、そして国分寺に行き当たる。今の国分寺は随分小さいが、かつては
講堂や金堂、七重塔を持つ、大きな寺だった。その七重塔は、今は存在しないが、復元模型を
太宰府文化ふれあい館の庭で見ることが出来る。
一度、幹線まで下り、太宰府方面へと歩く。結構暑いな。
やがて、
大宰府政庁跡に着く。平城京みたいに、余計な復元を試みてないのがいい。並ぶ礎石を見るだけで、かつての栄華を偲ぶに十分ではないか。どうしても復元した姿を見せたいのなら、近くに大宰府展示館もある。
太宰府から天満宮へと向かう道は、よく整備され、堀に水の流れる、気持ちのいい道だ。山の林も近い。ふと見ると、黒い頭の、腹の白い、尾長な
鳥がうろついている。瑠璃色の羽が美しい。後で調べてみると、カササギだろうという事になった。かつては、日本では佐賀平野でしか見かけられなかったが、今や福岡から山口辺りまで進出しているらしい。
おなか空いたね? 太宰府市役所近くに、一耕という小洒落た蕎麦屋を見つけたので、入ってみた。自転車をディスプレイに使っていたり。
蕎麦は十割蕎麦ということで、やや裁ち蕎麦っぽく短め。香り良し。程よく冷水で締めてあるのもよし。
お腹を満たせて幸せな気分で、太宰府への参道に入る。おやつが欲しいので、ここはやはり
梅ヶ枝餅でしょう。統一価格なのか、どの店でも\120/個だった。
新緑の清々しい、大宰府天満宮に参拝する。ここまで、Ingresしながら歩き回っていたのだが、ここはLv8のポータルが作られては潰される、激戦場で、低レベルな拙者ごときは歯がたたない。
最後に、主目的の
九州国立博物館に。この登り口は、初めて使う。
でかい建物だ。九州の戦国大名に着目した特別展だった。いつも、ゆっくり見て変えられる時間を見積もっているつもりだが、いざ来ると全然時間が足りない。次は、周辺を歩かず、ここに直接来よう。
太宰府駅から宿へと戻った。今日は好天に恵まれ、よく歩いた一日だった。あれ、自転車旅じゃないのか。まあ、一日くらい、いいじゃないか。