Strange Days

塩飽諸島の感想

2015年06月24日(水曜日) 22時14分 天気:くもり

 ようやく蘇生し、出勤。エアコンをきつく感じる。
 さて、塩飽諸島は楽しかったが、行く前とは違う意味で面白かった。
 島の時間を強く感じた。いつ何時も、某かの交通機関や自動機械の生み出すノイズに溢れた都会と違い、島では基本的にそれがない。自分の心拍と相談しながらの旅だったように思う。
 そんな島では、美術品巡りは面白かろうと思っていた。実は、小豆島を中心とした島ごと美術館企画は、NHKの日曜美術館で何度か取り上げられてきたので、興味はあった。まあ、そんな品々を巡ることになるのだろうなと思っていた。
 しかし、行ってみると、そうした美術作品は、あまりにさり気なく島に溶け込んでおり、それらを含んだ島の美とも言うべき、古き品々をも巡る旅になった。塩飽大工の仕事はもとより、古い信仰の痕跡を探すのも面白かった。特に磨崖仏探しはお勧め。想像以上に、あちこちにあるようだ。
 そして、そんな塩飽諸島を圧倒するように立つ、瀬戸大橋も見ものだった。文明の迫力というものを感じた。人間が利便のために力を結集すると、こういうものも作ってしまうのだ、と。ビルや高速道路と違い、それは遮る物のない海の上を伸びている。頭上に立つ、圧倒的な建造物が、海の彼方へと延々と延びてゆく様を見るのは、得難い体験だった。
 というわけで、塩飽諸島は楽しかったが、大なり小なり瀬戸大橋の影は差している。そこも含めての旅だった。


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