Strange Days

壱岐ツーリング3日目

2015年10月18日(日曜日) 22時43分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:晴れ続くよ

 今日は北端の方を攻めるよ。


 今日は丸一日を、壱岐の北方攻略に費やせる。イルカパークなるものがある辺りを攻める予定だ。
 ホテルからの眺め。細い湾と橋のある風景は良い。電線が無ければ尚の事。
 昨日のようにお宝地蔵のある方向に登ってゆき、その先もずっと北進する。途中で立ち寄ったのが、双六古墳。かなり大きな単独の古墳で、春に行った時と比べ、草が刈られており、見通しが良くなっていた。
 さらに、近所の百合畑古墳にも立ち寄る。ここは小規模な古墳が集中しており、斜面に沿ってポコポコと並んでいるのが面白い。
 この先は、途中にゴルフ場やら郊外型の車屋やらが点在する、やや殺伐とした尾根道を走る。とはいえ、壱岐の尾根は皆低い。大したアップダウンではなかった。尾根道からグッと下っていった先にある港が、目的地の勝本だった。ここは春には来れなかった。
 食事処がいくつかありそうだが、昼には間があるので、西の方をうろついてみた。途中、蔵元らしい酒屋を見かける。詳細は不明。
 地図を見ると、聖母宮というなぞめいた場所に気づいたので、行ってみた。なにか非日本的な、キリスト教めいた名前ではあるが、歴然とした神社だった。神功皇后の朝鮮出兵伝説によると、ここに仮宮が営まれたのだという。その後、神功皇后のと仲哀天皇、さらに住吉三神を併せた五柱を祭神とする神社が創建された。
 ここで驚いたのが、手水の水受け。なんと、巨大なシャコガイを使ったもので、南洋パラオで取れたものだとか。たまたま居られた御神職に、この手水舎の謂れなどを聞かせていただいた。
 昼時には、なおも間がある。イルカパークにも行っちゃおう。東へと向った。
 漁港を抜けると、目の前は透明度の高い水の躍る入江。これはきれいだ。
 イルカパークは有料施設なので、某かの金を払って入所する。中は、小さな入江を一つ仕切ってあるらしい。さらに飼育槽が浮かんでいるのだが、中にはやる気無さそうに新入りらしいイルカが泳いでいる。群れの多くは入江内にいるらしいのだが、ああそうなんだと納得するしか無い、のどかな眺めだった。
 お腹が空いたよ。港へと引き返す。途中で碑を見かけたので寄ってみた。梅屋トク。誰? なんでも、辛亥革命当時の孫文を支援した。梅屋庄吉という人物の妻だったらしい。
 港に戻り、土産物をあさったりしながら、どこで飯にするかと相談。結局、大幸物産の食堂で、ウニめし主体の定食にした。美味しかったけど、俺的には味が濃すぎる。豆腐はサービスで。これがしっかり締まった豆腐で、都会のフニャチン野郎とは別格の美味しさだった。
 この辺りの裏道をさまよい、コジャレた感じの喫茶店があったので入った。甘い物は別腹よね。
 どこかに鯨塚って標識があったよなあ、とみんなして海沿いをうろつくが、なかなか見つからない。こんな所にあったよ、鯨塚。えらいところにあったな。
 海に迫る背後の山、城山には、河合曽良の墓があるはずだ。港を後にし、坂を登ってゆくと、さらに散策路があった。標識に従って見て回ると、目立たない場所に見つかった。芭蕉の門人、河合曾良の墓だ。ただこの墓地、海側の崖が崩れだしていて、結構危険だ。
 展望台まで登る。ここからの眺めは良い。沖に浮かぶ小島がよく見える。浦全体を見下ろすと、さっきまでいた港から、漁船がワラワラと出稿してゆくのが見えた。
 頂上を鎮めているのはお稲荷さん。下ってゆくと、なぜか御柱が立っていた。先の河合曾良がもたらした縁で、生地の諏訪から贈られたものだとか。
 まだ日は高い。寄り道ながら戻れるだろう。
 行きに寄った古墳群の手前*1に、勝本ダムのダム湖があった。遠くに風車が見え、なにかの園地を期待させる地名が見えたので寄ってみたが、なにか公民館的な建物があっただけだった。
 明日寄るつもりだった、月讀神社辺りの古墳群にも立ち寄る。鬼の窟という、こんもりした鎮守の森化した古墳だ。玄室を覗き込める。
 さらにへそ岩という、謂れのよく分からない物が立っている。壱岐の中心部を示すものだったと言われる。なにか巨石信仰の一種だったのではないかとも言われる。
 更に進んで、月讀神社。ここが全国の月詠社の祖だと言われている。近所には月読神社もあるのがややこしい。
 ここまで来たんだから、もう一つくらい古墳ゲットだぜ。郷ノ浦へと向かう道に入るとあるのが、カジヤバ古墳。公園整備のついでに整備されたようだが、草が生えていてよく分からない。まあ、形はわかるか。
 最後に、ここに寄らずばなるまいの、住吉神社にも寄った。ここは巨木が目立つ
 ということで、今日も夕陽に間に合った。夕餉は、壱岐牛を行きたかったので、人気の焼肉店に。走った後は、飲めるし食べるし。さらにラーメンまで入れる始末だ。
 さあ、概ね壱岐は回ったな。明日はどうするかだ。

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