Strange Days

Brexit

2016年06月24日(金曜日) 23時12分 思考 天気:雨はない

 ジテツー。雨はないにしても、湿度が高すぎて汗が乾かない。そろそろジテツーやめようかな。
 さて、地球のかなり反対側、腹黒さと植民地問題の放りっぱなしぶりに定評がある大英帝国で、画期的な事件が起こった。EUからの離脱を問う国民投票で、離脱派が「まさかの」勝利を得たのだ。
 流石に通貨統合を拒絶した大英帝国、といいたいが、経済交流は濃密だったはずで、そこにわざわざ壁を作る政策など取れるわけがない。取ったとすれば大変な副作用を伴うだろう。離脱支持派は移民が職を奪い、社会を不安にしていると主張しているのだが、移民が担っている低賃金単純労働枠が空いたとしても、英国労働者の賃金は伸びないんじゃなかろうか。日本の奴隷制度じゃなかった海外実習員制度にしても、あの超低賃金枠が開放されても、経営者側は通常相場の賃金を払えず破綻するか、そもそもそんな倫理観も持ってないのであっさりアウトソーシングしてしまうかじゃないだろうか。
 誰も幸せになりそうにないな*1。キャメロンも、投票結果が比較的僅差であったことから、有効性を争うフェーズ、そもそも投票そのものに法的拘束力がないととぼけるフェーズ、とうとうキャメロンが切られるまで争うフェーズと、まだ覆すチャンスは有るんじゃなかろうか。
 などと思っていたら、キャメロンはあっさりと辞任。あらら。離脱を受け入れるにせよ、残留を強行するにせよ、投票者の半分を裏切ることになるので、仕方ないけれど。
 ともあれ、これでポンド急落、Wiggleの真夏が来るのは確定的に明らかになったのである。あれ、この分だと、英国の輸出産業は、意外に潤うんじゃなかろうか。


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