昨日と打って変わって好天に恵まれた今日は、標津から根室まで走る。野付半島を走るのは無理だが、根室湾に風蓮湖と、見どころは揃っている。
雨は朝までにはきれいに上がっていた。昨日は雨にやられて、
走行距離5km台だったが、今日はどれだけ稼げるものか。
宿の
ホテル楠を後にする。夕食の海鮮づくしには参ったが、朝飯はそこまでではない。温泉もあるし、過ごしやすい宿だった。
概ね、オホーツク沿岸を、野付半島を横目に見ながら走る形になる。流石に半島までは遠いが、
海の向こうに遠望できる。
今日も集落の少ない、
いい道を走ってゆく。幸いにして、追い風に助けられ、笑いがこみ上げるほどの快走だった。
ポケロケのリアは重いが、ペダルは軽い。
野付半島は、先端の方でクルッと丸まっている関係で、途中までは遠いが、
先端は結構近くに見える。その向こうに国後の山も見える。
振り返ると、ひたすら道が海に近く、遠く走っている。
途中の集落を通りがかった時、ふと防波堤上に大型の鳥が居るのが見えた。おや、
オジロワシ、だね。産毛が残っているようにみえるので、若鳥かもしれない。これも野外で見たのは初めて。
沿道には牧場がポツ、ポツとあり、
牛たちがのんびり群れている。
途中の漁港に立ち寄ると、妙に立派な
公衆便所がある。ちょっとした公園ではあるが、いささか不釣り合いなくらいだ。冬が冬なので、護りが堅いのだろう。
風蓮湖の湖岸に、今日も
丹頂鶴を見かけた。こういう大型の鳥をよく見かけるので、おトクな気分だ。
厚床に到着。ここから根室方面に東進する。ちょっと疲労が溜まって、
休憩が増えてきた。でも、もうひと頑張りで根室だ。
再び
風蓮湖に接近し、東端辺りにあるネイチャーセンターに立ち寄った。湖面を渡って来る風は涼しく、大層なごちそうだった。ネイチャーセンターに入り込んで、アイスクリームを食べながら疲労を癒やす。
最後の走りだ。
オンネ沼大橋を渡り、後は根室市街へと真っ直ぐ向かうだけ。だが、この道が意外に難儀する。半島の尾根道という事情から、アップダウン可きついのだ。この旅最悪レベルのきつさだ。荷物の重さに泣きつつ、必死にアップしてダウンする。
根室市街に入り、ホテルが見えてホッとする。ふと広場を見ると、
何やら祭りの準備が。なんでも、根室の金刀比羅神社の夏祭りで、北海道三大祭に数えられる盛大なものだとか。おお、明日は寄りたいな。
宿につき、うっかり日が暮れるまで爆睡してしまう。ここ、立派な展望台があって、さぞ眺めが良いだろうに。
夕食は、明日食べようと思っていたエスカロップが出てきた。そういえばそういうプランだったと、今更思い出す俺の慢心力は凄まじい。
根室は日本ではないのか、ちょっと外出したのだが、寒さに上着が欲しくなった。明日の昼も20度台前半の予報だ。走るには良いな。