Strange Days

北海道東部ツーリング8日目

2016年08月13日(土曜日) 23時59分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:晴れ続く

 やっと最終目的地、釧路に落ち着いた。今日は湿原を漠然と、なんの目的もなく、うろつく。


 釧路も涼しく、この先も夏は北海道で過ごしたいものだと思った。
 昨日の走行距離は45km足らず。暑くて嫌になったらさっさと自転車を畳む、気楽な旅だ。
 今日は釧路湿原をうろつく。といっても、湿原の奥まで行くのは手間なので、市街地との境目をウロウロすることになるだろう。
 ポケロケを、だいたい岩木保水門の方に走らせた。釧路川の河口あたりでは、夜店でもあるのか露店の準備が進んでいた。市街地のあちこちの公園でも、ビアガーデンの類が開催されるようで、北海道だなあと思う。
 北に向かい、適当なところで湿原へと入り込む。ずっと彼方まで原野が広がり、時折開拓農家がぽつんと現れる。道も舗装路が荒れているならともかく、しばしば未舗装のダートに変わる。ほぼロードバイクのポケロケには、ちょっとつらい。
 岩木保水門は、そんな原野から釧路川の流れが近づく辺りに現れた。近づくと、結構荒れており、補修の手が入っている様子だ。
 ここから、釧路川に沿って南下する道がある。管理道路なのだが、一般車の通行は禁止で、自転車と歩行者は通って良いようだ。ひたすら真っすぐ、原野を突っ切ってゆく。時折、ジョギングの人と行き違う。水は近いというものの、飲水は手に入らないので、真夏には結構厳しい道だ。
 再び市街地に入った辺りで、今度は新釧路川を挟んだ対岸へと渡り、遡っていった。こちらは未舗装路だ。ガタガタ揺すぶられつつ、しかしポケロケの頑丈さに助けられて、のんびり走ってゆく。途中で、車を乗り入れてきたらしい一団と行き違い、挨拶してすれ違う。しかし、川下も川上もこの有様で、ゲートを開いて侵入しなければならないはずだ。ちなみに、自転車と歩行者は行けそうな記述になっていた。
 釧路市湿原展望台に登ってみる。自転車でアプローチすると、自転車ラックを用意してくれるのは良いのだが、使い方をまるで理解してない様子だ。
 早速、展望台に登ってみた。見晴らしは良い。ただ、湿原が遠いな。
 湿原に向かうと、北斗遺跡という後期石器時代~擦文時代に渡る定住遺跡があるらしい。木道を歩いてゆくと、たぶん擦文時代のものと思われる四角い竪穴式住居が復元されている。おや、焚き火まで再現している*1
 木道を道なりに歩いてゆくと、こぢんまりした展望台に行き当たったので、すかさずどこで撮ったのか看板以外に情報のない記念写真を撮影する。
 最初の展望台棟に戻り、自転車で釧路市街にちょっと走った所に、北斗遺跡の展示館がある。には出土物の展示、住居の再現展示などがある。金が掛かっているなあと思ったら、ここは国の史跡だ。
 さて、宿に戻ろう。漫然と車道を走っていたら、ふと湿原を走る道に気づいた。こんな所に自転車道があるなんて。ここは釧路阿寒自転車道。釧路市の中心から、阿寒湖方面に向かう道だ。雄別鉄道という廃線の跡らしい。
 この道は、作られて結構経っているらしく、荒れている区画もあるが、補修もそこそこ行われているようだ。途中には休憩所があり、ラックが並べられているのだが、一体どれほどの利用を当て込んだのだろう。途中で見かけた看板では、これで空港に出られそうだ。
 このなんとも素晴らしい自転車道を走ってゆく。トイレのある休憩所もあり、雰囲気から駅跡だと知れる。中にはテントを張っている人も居て、北海道の遊び方もいろいろだなと思った。
 終点は、釧路駅に数キロの地点。明日はここから空港を目指そう。
 宿に向かうには駅の反対側に回らねばならない。東から回り込んで、宿に帰着。ダートが長かったせいか、疲労が濃い。

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