Strange Days

謎の96式自動擲弾銃(の実包)

2016年08月25日(木曜日) 22時29分 思考 , 暮らし 天気:暑いです

 今日もジェットコースターみたいに仕事が暴れまわり、吾輩はもうヘトヘトだ。
 さて、自衛隊にAAV7が導入されて暫く経つが、ずっと疑問に思っていることがある。あれはメーカーサイドの新古車を導入したので、仕様はまるきり米海兵隊仕様のはず。そうなると、積載されている銃塔には、米軍制式のMk.19自動擲弾銃が収まっているはずだ。自衛隊制式の96式自動擲弾銃をインテグレートする暇はなかったと思うので。
 疑問というのは、この2種類の自動擲弾銃の実包の差だ。Mk.19は40*53。96式は表記上は40*56。こっちのほうが長い。弾薬の表記は薬莢長を表すので、互換性がないサイズだ。
 ところが、Wikipediaでは96式は40*53を使うグループにまとめられ、互換性があるように読める。この差はなんだ。
 想像するに、96式は確かに40*53も食えるのではないだろうか。何らかの調整が必要かもしれないが、どちらも受け入れられるようになっているのではないか。
 自衛隊の基本戦略は、万が一の大規模侵略の場合、在日米軍ともども最大限の抵抗をしつつ、援軍*1の到着を待つものだ。その間、米軍とは武器弾薬の融通が出来ないと、日米共同の戦闘は難しい。だから小銃弾はNATO弾に統一されているし、少なくとも前線部隊の弾薬で互換性がないのは35mmくらいのはず。ミサイルや投擲兵器は別にして。特にかなり多量に配備されている96式APCに載っている96式自動擲弾銃の補給は重視されているはずだ。だから、米軍規格、もっと言えば旧西側規格の40*53が撃てないのはまずい。当然食えるようになっているはずだ。
 もっとも、そうなるとわざわざ40*56なんて微妙に違う規格の弾薬をわざわざ開発したのが謎だ。40mm擲弾に関しては、米軍の弾薬をテストした自衛隊が、その不発率を問題視したとの話も聞いたので、そこが絡んでいるのかもしれない。当然、戦時にはそんなことは無視するのだろう。


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