Strange Days

九州南端ツーリング2日目

2016年09月23日(金曜日) 23時49分 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:快晴

 今日はいよいよ、メインイベントの佐田岬往復だ。


 根占の朝。雲は多いが、雨の心配は無さそうだ。それは祝着至極。
 朝食を取りつつ、今日の作戦を話す。お弁当を頼んでおいたので、それを佐田岬で食べるくらいのペースで走る。途中は長い海岸線と山岳戦、ということ。
 しかしその弁当が、予想外にでかい。これなら最寄りのコンビニで買って行く方が良かったくらいだ。正直、しまったと後悔した。各自、小さな容器をもらって移し替えるなど対処した。
 ともかく、佐田岬に向かって走り出す。の前に、川南諏訪神社に参拝しておこう。この奇矯な並立鳥居単拝殿構成の謎は、ここが諏訪神社であることから解ける。元々、上社下社と別れていたのだが、社の方を合祀してしまい、鳥居だけそれぞれ残ったから、こうなったらしい。
 根占港に近いプチ峠を越えた後は、伊座敷までは海岸線だ。休憩に立ち寄った道の駅根占に、なぜか黄色い郵便ポストがあった。これで、錦江湾のモヤがスッキリ晴れていれば。
 海岸線には、薩英戦争時の砲台跡も残されている。西洋式といいつつも旧世代の砲で、大射程のアームストロング砲を載せた英艦にアウトレンジはされたが、航路を制限するなどの効果はあったらしい。この辺の水は清い。南洋の微生物の少なそうな清さと違い、生命活動の濃さを秘めたままの清さだ。
 伊座敷の肉屋で、唐揚げの匂いを嗅ぎつけたこば氏が、唐揚げをおすそ分けしてくれる。登坂前のエネルギー補給だ。
 いよいよ登坂だ。基本的に一本道なので*1、各自のペースで登ってゆく。最初に出会う大山祇神社に無事を祈願してから、坂道を登っていった。一山、二山越える感じで、大泊港へと急いだ。この道は短いが、いつもながらキツイ。
 大泊に全員無事に下る。ここは九州最南端の郵便局だそうだ。唯一の金融機関でもあるのだろう。
 ここから、佐田岬パークロードに入り、いよいよ佐田岬に上り始めた。ここも一山、二山という感じで、小高い小峠を越えてゆく。
 一旦下った、佐田岬海中公園で、弁当を広げた。美味しかったが、消耗しすぎたので、もっと軽い昼食の方が良かったな。
 海岸沿いの恵比寿神社を周り、最後の上りにかかった途端、下の駐車場で通行止めになっているのに気づいた。まさか、と思って尋ねたら、この先は道路工事中なので、シャトルバスでしか行けないのだそうな。これには一同、むしろ大喜び、これ以上登らないですんだ、と。
 整備が終わったばかりの駐車場でバスを待ち、やってきたバスで佐田岬公園に。駐車場は大改装中で、何某かの施設が作られるようだ。展望台手前には、最後の自販機が並んでいる。
 展望台にてくてく上がる。ちょっと霞が多いが、視界は良好だ。本土最南端の灯台が見える。展望台っぽい場所も見えるのだが、どうにかすればあそこまで行けるのだろうか。
 実は何箇所もある展望台から岬を眺め、遊歩道を散策してから、引き返した。
 帰路も、概ね各自のペースで走る。なんか後続が来ないなと思ったので、ちょっと待ちつつ花を撮る。ヤマユリの仲間だろうか。
 遅れた一行が追いついてきたのだが、時間がかかったのは海中公園から港沿いの道を走らず、山中の道を取ったからだった。ああ、そっちは勾配キツイよと行ったら、知ってるなら早う言えと怒られた。わはは、すまん。
 そろそろ、海に向かって日が落ち始めている。でも一度通った道だし、今日の宿もみんな分かっているので平気だ。のんびりと根占へと戻り、時間があったのでなんたん市場という物産館まで襲った。この名前、どういう意味だろうと不思議に思っていたが、漢字に直せば一目瞭然だった。南端市場、ね。
 宿の夕食は、今日は鍋だ山の鍋という感じ。締めの麺で炭水化物も十分だった。
 これで旅の主目的を達成したが、実は明日の方が厳しい。走行距離が長いのだ。それなりに疲労した身には辛いかも。しかし、ショートカットの術はあるので、心配しないでおこう。

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