今日は早池峰方面に登りたい。
宿の朝食は、尋常なもの。
宿を後にする。今日はよく晴れたな。
早池峰方面に向かうべく、一旦は伝承園に向かう。道すがら見える、
墓石と標石のある風景が、遠野らしさを醸し出しているな。
伝承園が見えた辺りで西に折れ、
ふるさと村も通り過ぎる。どうせ、明日辺りに行くつもり。
附馬牛の手前辺りの
写真ポイント、恐らくはこの辺に散在していた石碑の類を集めたところなのだろう。
火渡の石碑群という案内板ができていた。
長閑な、いいところだ。近くの農家の前に、
山羊がつながれていた。この里の辺りでも、
紅葉は木を選んで落ちてきている。
電線の少ない田んぼは、爽快だ。
さて、いよいよ本格的な登りだ。ルートはいろいろ考えたが、この附馬牛から猿ヶ石川沿いに重湍渓方面に登るのが良さそうだ。いったん、
未舗装路に迷い込んで、水力発電所の近くをウロウロしたりしたが、辺りは
紅葉が見事だった。
和野名という辺りから、
本格的に登り始める。山道を一山、一山と、低い峠をつなぐ感じで登っていった。と言っても、基本的には
川沿いなので、川沿いのアップダウンという程度だった。
地図で重湍渓と読み取れる辺りで、昼食にする。なにせ、店の宛がまったくない。そこで、
JETBOILで湯を沸かし、カップラーメンで済ませることにしたのだ。カップラーメンは、地元のコンビニで見つけたペヤングのカップラーメン。関東では見かけない。ちょっと
道横が公園っぽく整備された場所があったので、BD-1を転がせて、湯を沸かした。カップラーメンは、普通の醤油味だったが、妙に小粒なペレット状の謎肉が入っている。粒子の細かい食感から、魚肉製品らしいと思った。しかし、こんな場所で暖かなラーメンを食せるのは素晴らしいではないか。
よく見ると、
重湍渓の看板がちゃんとあった。進むと、なにやら
奇妙な構造の橋に出た。
小出橋という木造アーチ橋で、桁や吊るしに鉄鋼も使っている模様。
ここまで来ると、早池峰神社までは近い。当初、その先の荒川高原まで行ければと思っていたが、未舗装路が続くようだし、遭難すると死ぬ時期なので諦めた。
最後の坂道を登ってゆく。
早池峰神社を含む、大出の集落に出る。早池峰神社の前には、
真新しい案内板があった。早池峰神社を名乗る社は、早池峰山の四方それぞれに存在するが、どのような関係なのだろうか。
境内に入ると、
拝殿まで参道がある。左右に立ち並ぶ木々を抜ける道は、深秋の冷気を漂わせ、実に森厳であった。いい眺めだ。
拝殿に参拝する。本殿を名乗っているらしいが、御神体が早池峰神社そのものとするなら、ここは拝殿相当なんじゃあるまいかと思う。
神社の隣には廃校があり、遠野早池峰ふるさと学校という、農販市場と予約制食堂がある場所らしい。車で来ている人をみた。
引き返す。猿ヶ石川の支流は数多いが、昨夜は雨がなかったせいか、
真に清い。
この大出小出辺りは盆地のようになっているが、里に降る辺りにピークがある。ここが境だったのだろう、
神遣神社(かみわかれじんじゃ)といういかにもな名前の小社があった。
附馬牛まで下り、大清水山方面に登り始めた。ここの展望台に、いつか行ってやろうと考えていたのだ。登り口辺りで、気になっていたものを探す。ここに東禅寺という寺の跡があるという案内板をあちこちで見るのだが、未だに実物にお目にかかってない。案内板を素直に辿ってゆくと、あった。
大きな案内板の側に、
無尽堂という小堂がぽつんと立っている。かつては寺域の広い大刹だったようだが、戦国末期の兵火で焼かれ、廃寺となったという。
思いを果たしたので、大清水方面に登ってゆく。
既に日は低い。以前、SatRDay Mk2で走った時は、ここで大雨と落雷に遭い、大変な目にあったことがある。
高所にある展望台に登りたいのだが、こちらからの道は、どうも未舗装路ばかりのようだ。こんなきつい上りのオフロードは辛いな。結局、これという登り口を発見できず。
小高い場所に点在する
里は、どこか好ましい。農家らしい大きな造りの
茅葺屋根の家。補修の跡もあるので、現用されているようだ。
日没が間近だ。遠野の宿近くに戻り、ちょっとした部材を手に入れるために、コメリに入ろうとして、対岸のダイソーで入手した。毎度毎度、コメリに助けてもらうわけにも行かねえ。
宿に戻って、今夜の夕食、
ジンギスカンに舌鼓をうつ。遠野に来たからには、これを行きたいよね。
さて、明日はどこ行こう。