Strange Days

真冬の無惨上洛戦 叡山攻めじゃ

2016年12月24日(土曜日) 23時46分 天気:まあ晴れた

今日はメインイベント、比叡山だ。まあ、京都と言いきれないが、周辺ということで、ひとつ。


さて、昨夜、叡山へのケーブルカーは、琵琶湖側しか稼働してないことがわかったので、そこまでJRで出なければならない。
 京都駅までてくてく歩いた。途中、奨められた志津屋で昼食を買っておいた。叡山で食事処があるか、不明なので。
 駅近くの東本願寺は、修復なって大甍がピカピカしている。
 湖西線直通で坂本に。京都から15分しかかからない。もしかして、京北に出るより早かった?
 叡山ケーブルの駅に向かってゆくと、山上に建造物がポツポツ立っているのが見えた。志津屋のパンを早速かじりながら、駅へと急いだ。
 ケーブルカーに乗る。えらい角度の坂を登ってゆくものだ。ここからは琵琶湖を見渡せる。もっとも、見えているのは琵琶湖大橋以南、南湖と呼ばれる辺りだが。
 登りきった駅は、佇まいが悪くない。むやみに景観配慮型とやらで寺のコスプレされるより、なんぼか良いものだ。
 根本中堂方面に登る道からは、琵琶湖周辺がよく見える。当たり前だが、ケーブルカーよりは高度が上だからだ。
 叡山の印象は、高野山ほどには俗化されていない、高所の一大修業センターという印象だ。街に寄り付かれ、共存する高野に対し、寄り付かせもせず、上界と下界とを峻別している。
 世界文化遺産、比叡山を構成する最重要な場所が、根本中堂だ。残念ながら大改修中で、この有様
 叡山の特徴として、学問の場であり、数多くの(もちろん他宗派の)宗祖を輩出した場所でもあるという点だ。東の外れに歩いてゆくと、法然得度の霊場跡が、今は納経所として残っている。
 これは東塔と阿弥陀堂だったか。広大な寺域は山頂に広がり、そこに大ぶりの建屋が点在しているので、この世界遺産にしては人影が濃くない。逆に、写真は撮り放題だ。
 西、というか北の方にある西塔地区に向かう。良く整備はされているが、基本山道。結構足に来る。
 山王院を経由して、石段を登ったり下ったりする。途中にあった僧房の庭が美しい
 西塔の方に向かうと、かの親鸞null修業の地に当たる。簡素な碑が一つ、ぽつんと立っているだけなのが好ましい。
 しかし、日本仏教の歴史を背負って立つに等しい叡山だけに、そここに謂れの有りそうな小堂が点在し、飽きない。
 釈迦堂のある辺りが広場になっており、ベンチがポツポツ置かれて、いかにも『休憩ドゾーッ」という雰囲気。なので、昼食。志津屋のパンをぱくつく。サンドイッチ類が充実。ちなみにこの釈迦堂、元は叡山の門徒が焼いて焼いて焼きまくった三井寺の金堂だったらしい。
 1300年からの歴史を持つこの寺、ふと山道に分け入ると、既に謂れも分からなさそうな石仏が、あちらこちらにゴロゴロしている。きちんと清掃され、供物も絶えない。
 ここはかつての小院の跡らしいが、今はお社がある。
 ここが西塔。あれ、塔じゃねえの?
 足が疲れたので、下山しよう。下りも、もちろんケーブルカーだ。琵琶湖の上に、ちょっと雲がかかり始めたのが気になった。幸い、雨にはならなかった。
 下ると日吉大社がある。名前しか知らず、高名な神社だし寄っておくかと、足を向けた。うん、浅はかだったよ。
 大社を名乗るだけに、社域が広大なのだ。本殿は2つあるっぽいし、鳥居は見ていて飽きない形だし、摂社もほとんど普通の神社の本殿並みだしで、ざっと見て回るだけでもヒィヒィ言わされる羽目に陥った。全く、無知というものは恐ろしい。
 フラフラになりながら京都駅に戻る。京都タワーが荒ぶっている
 宿に戻り、構内無線LANが非常に遅いのに加え、閉鎖性の高い構造故に4Gも入りにくいので、近所のスタバに駆け込んでRazer Blade Stealthを広げる。念願のスタバでキラキラワーク勢に嫌がらせ、を実現できたぜ。そんな人いなかったけどな。

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